【動画まとめ】3月25、26日公開 映画紹介&予告編 「バットマン VS スーパーマン ジャスティスの誕生」「リップヴァンウィンクルの花嫁」「仮面ライダー1号」「スイートハート・チョコレート」「ドロメ 女子篇」

「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」シリーズ化への布石? 新キャラも

映画「バットマン VS スーパーマン ジャスティスの誕生」予告編
 米国DCコミックスの2大人気ヒーローが激突する「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」(ザック・スナイダー監督)が3月25日に公開される。前作「マン・オブ・スティール」(2013年)に続き、ヘンリー・カビルさんがスーパーマン&クラーク・ケントにふんする一方、「アルゴ」(12年)や「ゴーン・ガール」(14年)のベン・アフレックさんがバットマン&ブルース・ウェインを演じ、そのほか、“続投組”としてエイミー・アダムスさん、ダイアン・レインさん、“ニュー・キャラ組”として「ソーシャル・ネットワーク」(10年)のジェシー・アンゼンバーグさんらが出演。前作に引き続きスナイダー監督が手がけた。 クリプトン星人の正体を隠し、昼は新聞記者として生きるクラーク・ケント(カビルさん)。しかし、その超人的なパワーは、多くの人命を救う一方で街を破壊し、甚大な被害を出していた。そんな彼の活躍を、苦々しい思いで見つめるバットマンことブルース・ウェイン(アフレックさん)。やがて、2人の対決が避けられなくなる中、新たな脅威が人類に忍び寄る……というストーリー。 目玉はやはり、スーパーマンとバットマンの激突だろう。共に正義の味方であるはずの2人が、なぜ戦うことになるのか。その一因となる、前作の、スーパーマンとゾット将軍の死闘を、バットマンの視点でとらえたシークエンスを導入に持ってくるあたりが、まず心憎い。加えて、バットマンとスーパーマンの緊張関係に、スーパーマンに執着する大富豪の実業家レックス・ルーサー(アイゼンバーグさん)の思惑が絡み、人類を震撼させるほどの脅威になっていく過程が、スナイダー監督ならではの壮絶かつ驚異のビジュアルで展開していく。 キャスティングについては、スナイダー監督が「僕らが求めた、人生に疲れているバットマンとしてぴったりだった」と評するアフレックさんは、確かに、戦いに疲れた“うんざり感”を全身に漂わせ、新たなバットマン像を作り上げることに成功している。また、アイゼンバーグさんが、従来のレックスよりも若く、また、抜群に頭が切れ、饒舌(じょうぜつ)で……イラッとさせられるほどのニュー・ルーサーになり切り、こちらもお見事だ。 さらに特筆すべきは、DCコミックスのもう一人の“ヒーロー”、ワンダーウーマン&ダイアナ・プリンスが登場することだ。演じるのは、「ワイルド・スピード」シリーズ(09、11、13年)のガル・ガドットさん。副題の「ジャスティスの誕生」をほのめかす、次回作以降に関わってきそうなキャラクターもチラりと姿を見せ、ライバルのマーベルが着々と“シネマティック・ユニバース”を構築している中、DCコミックスも、いよいよ“DCフィルムズ”の世界を形成し始めたことをうかがわせた。その点で今作は、シリーズ化への布石固め的作品になっている。25日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。3D、IMAXも同時公開。(りんたいこ/フリーライター)

「リップヴァンウィンクルの花嫁」 黒木華主演作 人と世界の優しさに気づかされる

黒木華、岩井俊二監督作で主演!映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」予告編
 「リリイ・シュシュのすべて」(2001年)や「花とアリス」(04年)などの作品で知られる岩井俊二監督が、「ヴァンパイア」(11年)以来5年ぶりに手掛けた劇場長編映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」が3月26日に公開される。黒木華さんを主演に想定して物語を書き起こしたという今作は、黒木さん演じるヒロインが、事件や不条理に遭遇しながら成長していく姿を描いている。ヒロインと絡む“なんでも屋”の男に綾野剛さんが扮(ふん)しているほか、シンガー・ソングライターのCoccoさんがヒロインに影響を与える女性役で出演している。 生徒に軽んじられながら派遣教員として働く皆川七海(黒木さん)は、SNSで知り合った鶴岡鉄也(地曵豪さん)と結婚することになる。ところが、七海側の来賓客があまりに少なかったことから、“なんでも屋”の安室行舛(綾野さん)に、代理出席をしてくれる人を集めてもらうことにする。それが縁で、ことあるごとに安室に助けてもらうようになる七海。やがて、七海自身が結婚式の代理出席のアルバイトをすることになり、そこで彼女は、里中真白(Coccoさん)という風変わりな女性と出会う……というストーリー。 ミステリアスでファンタジック。作品全体に浮遊感が漂っている。とはいえ、映画の前半部分を覆うのは、底知れぬ違和感だ。表層は美しいのに、その底にはどす黒い水が流れている感覚。生徒にばかにされ、周囲に流されて生きてきた七海が、その濁った水に翻弄されながら、やがて人間の本質に近づき、彼女自身も強くなっていく。同時に、奇妙な女性、真白との共同生活を通じて、この世界の優しさに気づいていく。SNS、ひきこもり、いじめをほのめかす描写など、今の社会が抱える問題を潜ませながら、一人の人間の成長と、女同士の友情を描いていく。 真白役のCoccoさんの、伸びやかかつ型にはまらない演技が素晴らしい。それによって、黒木さんの可憐(かれん)さや純粋さが引き立つという絶妙さ。2人が、森田童子さんの「ぼくたちの失敗」と荒井由実さんの「何もなかったように」を歌う場面は、今作の名シーンの一つだ。岩井監督はこの話を、3.11直後から書き始めたという。人間の優しさ、世界の優しさに気づかせてくれる話だ。今作のチラシに、「噓と希望と愛の物語」とあり、「噓」は「ゆめ」と読ませる。そこに、この物語の伝えたかったことが含まれているように感じる。26日より新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(りんたいこ/フリーライター)

「仮面ライダー1号」 藤岡弘、主演のシリーズ45周年記念作 進化した1号が活躍

本郷猛がネオサイクロンにまたがる!「帰ってきたよ、おやっさん」映画「仮面ライダー1号」予告編
 今年で45周年を迎える特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの劇場版最新作「仮面ライダー1号」(金田治監督)が3月26日に公開される。1971年に放送が開始された同シリーズの第1作「仮面ライダー」で主演を務めた俳優の藤岡弘、さんが、44年ぶりに仮面ライダーとして主演している。海外で悪と戦っていた初代・仮面ライダーの本郷猛が、ある少女の危機を知って急きょ帰国し、仮面ライダーゴーストらと協力して危機に立ち向かう姿を描く。西銘駿さんら放送中の「仮面ライダーゴースト」チームの面々や、地獄大使役で俳優の大杉漣さんが出演している。 今から45年前、悪の秘密結社ショッカーの手で改造人間とされた本郷猛(藤岡さん)は、最初の仮面ライダーとして、人間の自由を守るために戦い続けてきた。日本を離れ、長年にわたり海外で悪と戦ってきた猛は、猛のバイクの師匠で“おやっさん”と呼ばれた立花藤兵衛の孫娘にあたる少女・立花麻由(岡本夏美さん)の危機を知り、急きょ帰国。猛は天空寺タケル(西銘さん)や仲間たちと出会い、ショッカーが麻由を狙う理由を探る……というストーリー。 シリーズ放送45周年に、藤岡さん演じる本郷猛(仮面ライダー)が主演する映画が見られるのは、思いきり胸を熱くさせられる。仮面ライダーのデザインも当時ものから一新され、より力強さを感じさせる姿からは、長きにわたり戦い続けてきた重みを醸し出している。愛車のサイクロンも大型化するなど、より力強いフォルムがカッコいい。もちろん、仮面ライダー1号と、ゴーストやスペクターの共闘シーンも迫力があり、限界を迎えつつある体にむち打ちつつ戦う本郷猛の姿に、覚悟とある種の哀愁を感じる。命の大切さが込められたストーリーは、メッセージ性が少し強すぎるきらいもあるが、二転三転する展開からは最後まで目が離せない。26日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

「スイートハート・チョコレート」 池内博之、リン・チーリンがW主演 甘くてほろ苦い純愛物語

池内博之、リン・チーリンがW主演  映画「スイートハート・チョコレート」予告編
 俳優の池内博之さんと台湾の女優であるリン・チーリンさんがダブル主演した日中合作映画「スイートハート・チョコレート」(篠原哲雄監督)が3月26日に公開される。映画は、北海道夕張市と中国・上海を舞台に、上海からの留学生と彼女を愛する2人の男の間に生まれた愛情と過酷な運命を描く。留学生のリンユエをリンさん、相手役の男性・木場総一郎を池内さんが、それぞれ演じている。第25回東京国際映画祭「アジアの風」部門で上映され、お蔵出し映画祭2014でグランプリを受賞している。 一面の銀世界が広がる夕張で、上海から来た留学生のリンユエ(リンさん)は、レスキュー隊員の星野守(福地祐介さん)と出会い恋に落ちる。10年後、上海に戻ったリンユエは、亡くなった守の遺志を継ぎ、チョコレート店を開店。同店のチョコレートは、食べた人を幸せにするという評判で人気を集めるが、リンユエは守が作ってくれた“特別な味”を忘れられないでいた。一方、守の兄貴分であり、リンユエに思いを寄せる木場(池内さん)もともに上海に渡り、一番の友人としてリンユエを見守り続けていたが……というストーリー。 1人の男性を10年間も思い続けるというピュア女性を演じるリンさんは「レッドクリフ」やテレビドラマ「月の恋人~Moon Lovers~」でも有名だが、守と総一郎という2人の男性の間で揺れる繊細な心情を好演し、物語に深みを出している。夕張の雪と、新旧の街並みが混ざり合っている上海という対照的なロケーションがロマンチックさを醸し出す。さらに、久石譲さんが手がける情感たっぷりな音楽が、美しさや切なさ、はかなさといった風情をより一層引き立たせ、見る人の心に訴えかけてくる。今作はラブストーリーではあるが、リンユエと守、そして総一郎という3人の言葉で言い表せない信頼関係も描く。愛の形は千差万別で、そこには言葉や国境は関係ないものだと、改めて気付かされた。26日からシネ・リーブル池袋(東京都豊島区)ほか全国で順次公開。(遠藤政樹/フリーライター)

「ドロメ 女子篇」 森川葵主演の怖くて笑えるホラー 別視点の「男子篇」同時公開

森川葵、小関裕太が出演! 映画「ドロメ」予告編
 女優の森川葵さんの主演映画「ドロメ 女子篇」(内藤瑛亮監督)が3月26日に公開される。今作は、女子高と男子高の演劇部が行う合同合宿を舞台に、次々と奇妙な出来事に遭遇する姿を描く。同じ時間軸で進行し、女子視点の物語が展開する「女子篇」と、男子側による「男子篇」の2本が公開される。「女子篇」は森川さん、「男子篇」は小関裕太さんがそれぞれ主演を務め、「ライチ☆光クラブ」などの内藤監督がメガホンをとっている。 紫蘭高校演劇部の部長・熊谷絢(比嘉梨乃さん)や3年生の坂下栞菜(遊馬萌弥さん)、2年生の川那小春(森川さん)と杉原実夏(三浦透子さん)らは、来年からの共学統合が決まっている泥打高校の演劇部員の星野颯汰(小関さん)、峰崎陸(大和田健介さん)、本橋龍成(中山龍也さん)らと合同合宿を行うことになった。女子部員たちは、泥打高校へ向かう途中で泥まみれの観音像と行方不明者を捜す張り紙を見つけるも気にもとめなかった。合同合宿がスタートするが、やがて不可解な現象が起き始め……というストーリー。 今作は謎の化け物“ドロメ”の出現シーンなど、本格的なホラーものの怖さで驚かせてくれる半面、学園ラブコメディー要素も盛り込まれ、ホラー映画なのに軽やかな演出でも楽しませてくれる。なおかつ「女子篇」と「男子篇」という2作が補完し合うストーリー構成で、同じ時間軸でありながら両作では視点の違いを異なるカットで表現するなど、合わせて見ることで“答え合わせ”ができる仕掛けも面白い。それぞれ作品の完成度も高く、ホラーなのに笑顔があふれてしまうという型にはまらない魅力を持つ。ただし、油断していると恐怖シーンにハッとさせられるので、ご注意を……。26日からシネマート新宿(東京都新宿区)ほか全国で「男子篇」と同時公開。(遠藤政樹/フリーライター)

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