映画まとめ9月1、2日公開 映画紹介&予告編「トリガール!」「スキップ・トレース」「新感染 ファイナル・エクスプレス」「トモダチゲーム 劇場版FINAL」

「トリガール!」 土屋太鳳主演 鳥人間コンテストの裏側に迫る真剣で爽やかな青春映画

土屋太鳳がこいで、叫んで、間宮祥太朗の尻たたく 映画「トリガール!」予告編公開
 滋賀県の琵琶湖で年に1度行われる、自作人力飛行機で飛行距離と飛行時間を競う大会「鳥人間コンテスト」を題材にした映画「トリガール!」(英勉監督)が、9月1日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開。女優の土屋太鳳さんが演じる女子大生のゆきなが、間宮祥太朗さんが演じる坂場と高杉真宙さんが演じる圭とともに人力飛行機を飛ばそうと奮闘する姿を描く。女子1人にイケメン2人となれば、恋バナ中心のラブストーリーと思いがちだが、今作はむしろ人力飛行機を大空に羽ばたかせようと情熱を注ぐ若者たちのロマンに力点が置かれており、真剣で爽やかな青春映画に仕上がっている。 原作は、芝浦工業大学出身の作家、中村航さんが、母校の人力飛行サークルをモデルに描いた同名小説。理系大学に1浪の末入学した鳥山ゆきな(土屋さん)は、イケメンの先輩、高橋圭(高杉さん)の「いいカラダしてるね」という口説き文句を真に受け、毎年、「鳥人間コンテスト」への出場を目指す人力飛行サークル「TBT」に入る。パイロット班に配属され、圭先輩と仲良く2人で飛ぶことを夢見てトレーニングに励むゆきなだったが、パイロット班にはもう1人、見た目は野獣系だが、その実、精神面は驚くほど弱いという先輩、坂場大志(間宮さん)がいることを知る。その坂場とゆきなが、図らずもコンビを組んで飛ぶことになり……というストーリー。池田エライザさん、矢本悠馬さんらが共演。お笑いコンビ「コロコロチキチキペッパーズ」のナダルさんが、神出鬼没の美声のサークルOB役で印象を残しているほか、タレントの轟二郎さんもサプライズ出演している。 「鳥人間コンテスト」に出場する人たちが、日々、どんな努力と苦労を重ね、また、どんな練習をしているのか。それを今作で目の当たりにして、驚嘆するとともに、そこにある人間ドラマに感動した。土屋さんは、憧れの圭先輩の前ではぶりっ子だが、実は勇ましく、口も悪いゆきなを、持ち前の明るくはつらつとしたイメージとコメディエンヌぶりをいかんなく発揮して好演している。ゆきなと坂場の、歯に衣着せぬ言い合いにおなかを抱えて笑い、翼班、プロペラ班、電装班など、チームに分かれた100人あまりのサークルのメンバーが、一丸となって飛行機を飛ばそうとする姿に大いなるロマンを感じた。ガールズバンド「ねごと」が歌うスピッツの名曲のカバー「空も飛べるはず」が主題歌として爽やかな感動を後押ししている。(りんたいこ/フリーライター)

「スキップ・トレース」ジャッキー・チェンが磨きのかかったアクション披露 「ダイ・ハード2」監督とタッグ

ジャッキー・チェン主演 映画「スキップ・トレース」予告編
 香港が生んだ世界的アクション俳優ジャッキー・チェンさんの主演最新作「スキップ・トレース」(レニー・ハーリン監督)が、9月1日にTOHOシネマズスカラ座(東京都千代田区)ほかで公開。チェンさんが演じる香港の刑事とジョニー・ノックスビルさんが演じる米国人詐欺師が、ひょんなことから追われる身となり、世界中で逃亡劇を繰り広げるバディムービーだ。「ダイ・ハード2」(1990年)、「クリフハンガー」(93年)などアクション映画のヒット作を数多く手がけたハーリン監督がメガホンをとった。 香港のベテラン刑事ベニー・チャン(チェンさん)は、相棒ヤン(エリック・ツァンさん)を殺した疑いのある香港の犯罪王ビクター・ウォン(ウィンストン・チャオさん)を追い続け、ヤンの娘であるサマンサ(ファン・ビンビンさん)を育ててきた。だが、捜査中の過度な追跡で近隣の住宅に甚大な被害を与えたことで停職処分となり、サマンサもビクターの犯罪に巻き込まれ囚われの身に……。ベニーはサマンサを救出するため、事件の鍵を握る米国人の詐欺師コナー・ワッツ(ノックスビルさん)を追ってロシアへと向かうが、なぜか逮捕した直後、2人まとめてさまざまな組織から追われる羽目になる。ベニーとコナーの相性最悪のコンビは、世界中を逃亡しながら巨大な犯罪組織に挑む……というストーリー。 チェンさんは、200本以上の映画に携わり、俳優のみならず、武術指導家、脚本家、監督、歌手、プロデューサー(今作でも主演と兼任)として50年以上歩んできた功績が認められ、2016年11月、アジア人俳優として初めて米アカデミー賞名誉賞を受賞した。御年63歳のチェンさんは、衰え知らず、いや、さらに激しさに磨きがかかったアクションを今作でも多数披露している。 チェンさんが「本当に溺れるかと思った」と振り返るいかだでの川下りの逃亡シーン、ロシアでのマトリョーシカを盾に使ったバトルシーンなど文字通り体を張ったアクションが目白押し。チェンさんがシルベスター・スタローンさんから紹介されたというハーリン監督は、アクション映画のツボを押さえた演出で最後まで手に汗握りながら楽しめる。チェンさんとバディを組んだノックスビルさんがとぼけた表情と身のこなしで香港のアクション映画にハリウッドならではの華やかな味付けを加えることに成功している。ビンビンさんの美しさや刺客ダーシャを演じたイブ・トーレスさんの強さと美しさにもうっとりさせられる。(細田尚子/MANTAN)

「新感染 ファイナル・エクスプレス」韓国の新幹線を舞台にした充実のサバイバルアクション

映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」日本語吹き替え版予告編
 2016年のカンヌ国際映画祭で大きな反響を呼んだ韓国発のサバイバルアクション映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」(ヨン・サンホ監督)が、9月1日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開。人間を凶暴化させる謎のウイルス感染者が増殖する特急列車を舞台に、幼い娘と2人、生き延びようとする父親の戦いを描く。いわゆる“ゾンビ映画”の一種だが、内容は濃く、スリリング。米国でのリメークも決定したというのもうなずける充実の仕上がりだ。 証券会社で働くソグ(コン・ユさん)は、幼い娘スアン(キム・スアンさん)と共に、釜山(プサン)で暮らす別居中の妻に会いにソウル駅から特急列車KTX101号に乗り込む。発車寸前、列車に一人の女性が駆け込んでくる。その女性は、人間を凶暴化させる謎のウイルスに感染しており、彼女が乗務員にかみついたのをきっかけに、ウイルスは次々と乗客たちに感染、車内はパニックに陥っていく……というストーリー。 日本の新幹線に当たる韓国の高速鉄道KTXの列車内が舞台。感染者はどんどん増えていくが、走行中のため飛び降りることはできない。そういった絶望的な状況の中、機転と行動力と根性でピンチを切り抜けていく主人公たちに、何度肝を冷やされたことか。とりわけ、彼らが別の車両にいる大切な人を救おうと、意を決して感染者の群れに飛び込んでいく場面では、手に汗を握らずにはいられなかった。それまで仕事にかまけ家庭を顧みなかったソグが、身重の妻(チョン・ユミさん)を気遣う中年男(マ・ドンソクさん)と行動を共にするうちに家族愛に目覚めていくなど、登場人物の心の変遷も丁寧に描かれている。はらわたが煮えくり返るほどの暴言や素行を見せるバス会社の常務(キム・ウィソンさん)の“悪役”ぶりも際立っている。 今作で実写映画監督デビューを果たしたヨン監督は、もともとは韓国アニメ界を代表するクリエーターで、社会性に富んだ作品で知られているという。今作も、単なるゾンビ映画、サバイバル映画で終わらせるのではなく、家族愛や仲間愛を描きつつ、政府の情報操作といった社会性をも持たせている。なお、今作の前日譚(たん)に当たる、ヨン監督による長編アニメ「ソウル・ステーション/パンデミック」が、9月30日から新宿ピカデリーほかで公開される。(りんたいこ/フリーライター)

「トモダチゲーム 劇場版FINAL」白熱の心理戦の行方は? オリジナル要素満載の展開

吉沢亮、内田理央が熱演!「トモダチゲーム」シリーズ完結編 映画「トモダチゲーム 劇場版FINAL」予告動画
 映画「トモダチゲーム 劇場版FINAL」(永江二朗監督)が9月2日からシネ・リーブル池袋(東京都豊島区)ほかで公開。映画は、山口ミコトさんが原作、佐藤友生さんが作画を担当するマンガを基に、テレビドラマと映画2作で実写化したシリーズの完結編。同じ高校に通う仲良しグループが大金を賭けた頭脳ゲームに巻き込まれていく物語で、今作では主人公らが最終ゲームに挑む。 二つのゲームをクリアした片切友一(吉沢亮さん)は、危険なゲームを商売にする運営サイドをつぶすため、1人で最終ゲームに進むことを決意。友一らをトモダチゲームに引きずり込んだ裏切り者・美笠天智(山田裕貴さん)も同じ選択をする。最終ゲームの「友情かくれんぼ」はチーム戦。チーム内で隠れる役と探す役に分かれ、相手チームの隠れる役を先に見つけた方の勝ちとなる。対戦相手はリーダーの門倉十蔵(上松大輔さん)を中心に協力して勝ち上がってきた男子高校生5人組で、一方、友一らのチームには得体の知れない水瀬マリア(上野優華さん)が加わり……というストーリー。吉沢さん、山田さんのほか、内田理央さん、大倉士門さん、根本凪さん、浦上晟周さんらが出演している。 原作のテンポ感とスリリングさに、実写ならではの味付けが見事にマッチしていたドラマ版、劇場版第1作。「FINAL」と銘打たれた今作も、その期待を裏切らない出来栄えだ。前作までは仲間同士の心理戦だったが、今回は友達ではない人物も交えてのチーム対抗戦ということで、自チーム内での信頼感もテーマとなり、これまで以上にハラハラドキドキさせられる。原作がまだ連載中のため、実写オリジナルの要素をちりばめつつ、物語は“決着”。友達について描いた部分の熱さなど、原作ファンもきっと楽しめるであろう内容だ。吉沢さんらが回想シーンで中学生を演じるシーンのギャップも、なんだかほほ笑ましい。(遠藤政樹/フリーライター)

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