「相棒-劇場版4-」反町が劇場版初参加 3000人のパレードシーンが壮観

右京の身に何が? 劇場版「相棒」第4弾の予告編で緊迫シーンも

 俳優の水谷豊さんが警視庁の窓際部署「特命係」の警部・杉下右京を演じる人気ドラマ「相棒」(テレビ朝日系)の劇場版第4弾となる最新映画「相棒-劇場版4-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」(橋本一監督)が2月11日、公開される。4代目相棒の冠城亘(反町隆史さん)が映画初登場となり、特命係が謎の国際的犯罪組織「バーズ」が関わる事件に挑む。現代社会を照らし出すような社会派のテーマを盛り込んだストーリーと、「相棒」らしいエンターテインメント性のバランスがよく、情感たっぷりのサスペンスが楽しめる。

 英国で起きた集団毒殺事件の生き残りの少女が「バーズ」に誘拐された。当時の駐英大使と日本政府は「高度な政治的判断」によって事件を闇に葬る。事件から7年後、行方不明だった少女の身代金を日本政府に要求する動画が公開される。日本政府は「テロには屈しない」という態度を示すが、犯行グループが50万人以上の見物客が集まる世界スポーツ競技大会の凱旋(がいせん)パレードを狙っていることが明らかになり……というストーリー。及川光博さん演じる元相棒の神戸尊、六角精児さん演じる元鑑識の米沢守、仲間由紀恵さん演じる社美彌子ら人気キャラクターが集結。バーズを追う国連犯罪情報事務局元理事のマーク・リュウ役で鹿賀丈史さん、謎の“黒衣の男”役で北村一輝さんが出演している。

 予告編でも見られる右京さんの意味深なせりふや、冠城の絶叫など期待を裏切らないめくるめく展開で一時も飽きさせない。クライマックスのパレードのシーンは北九州で3000人ものエキストラが集めて撮影され、右京さんと亘が犯人を追って縦横無尽に走り回る姿が迫力満点で壮観だ。衝撃のクライマックスへとつながるシーンでもあり、否が応にもテンションが高まる。神戸と亘が特命係の部屋で立ち並ぶ姿はスタイリッシュで、思わず見とれてしまった。11日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほかで公開。(遠藤政樹/フリーライター)

「マリアンヌ」ブラピのカッコよさに酔いしれるサスペンス仕立てのラブロマンス

ブラッド・ピット、マリオン・コティヤールが共演 映画「マリアンヌ」予告編

 米俳優ブラッド・ピットさん主演の映画「マリアンヌ」(ロバート・ゼメキス監督)が、2月10日から公開される。ピットさん扮(ふん)する主人公が、妻に向けられた疑惑を晴らそうと奔走するサスペンス仕立てのロマンス劇だ。メガホンをとったのは、ピットさんとは初タッグとなるゼメキス監督で、第二次世界大戦の時代を撮るのも、ラブストーリーを撮るのも初めてだという。72時間という猶予の中で妻を守ろうとする主人公の捨て身の行動から目が離せない。

 1942年、英国の極秘諜報員マックス(ピットさん)は、フランス軍のレジスタンス、マリアンヌと夫婦を装い、ドイツ大使の暗殺計画を実行する。この任務をきっかけに2人は結ばれるが、やがてマリアンヌにある疑いが掛けられたことで、マックスは彼女の潔白を証明しようと奔走することになる……というストーリー。マリアンヌ役をオスカー女優のマリオン・コティヤールさんが演じ、あるときは危険を顧みないレジスタンスを、あるときはマックスの最愛の女性を、数々の洗練された衣装を着こなしながら演じ分けている。

 妻につい疑惑の目を向けてしまう自分を嫌悪しながら、それでも彼女の疑いを晴らす手掛かりを求めてまい進するマックスの挙動に、おのずと意識は集中し、感情移入してしまう。とりわけ、ピアノの前にマリアンヌと立ったときの、彼女への愛と猜疑(さいぎ)心のはざまで揺れる姿には胸を締めつけられた。ピットさんが終始これでもかというほどカッコよく、個人的には、マリアンヌと出会った当初のマックスの顔立ちがあまりにキレイ過ぎて、物語が進むにつれて疲弊していく方が年相応ですてきに見えた。久しぶりのラブロマンスに大いに酔わせてもらった。10日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほか全国で公開。(りんたいこ/フリーライター)

「青鬼 THE ANIMATION」青鬼による新たな惨劇の幕が上がる…衝撃に満ちたホラーサスペンス

劇場版アニメ「青鬼 THE ANIMATION」予告編

 劇場版アニメ「青鬼 THE ANIMATION」(濱村敏郎監督)が2月11日に公開される。「青鬼」はnopropsさんが制作したフリーゲームが原作で、これまで小説化、映画化、テレビアニメ化されている。初の劇場版アニメは、主人公らがゲームの原型となった伝説を調べる中で巻き込まれていく惨劇を、完全オリジナルストーリーで描く。響き渡るサウンドや青鬼のビジュアルに恐怖心をかき立てられる一方、青鬼の存在に迫っていくミステリー的な展開も魅力的だ。

 高校の民俗学研究部員5人は、文化祭の発表テーマを探す中、40年前に部の先輩が作った民話採集の同人誌に書かれた「桔梗鬼」という謎の怪物の伝説が、人気フリーゲーム「青鬼」の元である可能性が高いことを知る。ゲームの作者に会う約束をするが、作者が謎の死を遂げ、部員たちは疑問を感じて調べ始めたところ、学校内に閉じ込められ……というストーリー。多くのアニメで3D監督を務めてきた濱村さんが監督、人気ゲーム「かまいたちの夜」で知られる我孫子武丸さんが脚本を担当。民俗学研究部員の真鍋晃司役を逢坂良太さん、高城淳子役を喜多村英梨さん、村上章一郎役を水島大宙さん、皆月花梨役を佐倉綾音さん、小中翔役を森嶋秀太さんが声を担当している。

 テレビアニメはコメディー要素を含む内容だったが、劇場版は期待を裏切らない(?)ホラーサスペンスになっていて、至るところに恐怖をあおるシーンがちりばめられている。特に青鬼が登場するシーンは分かってはいても驚かされ、物語が進んでいくにつれてシリアスなムードが漂い、逃げられない恐怖や絶望感を嫌というほど味わえる。隙間からのぞく青鬼の目に背筋がひやりとした。11日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開。(遠藤政樹/フリーライター)

「サバイバルファミリー」小日向文世・深津絵里夫妻とその家族に学ぶサバイバル術

小日向文世が主演 映画「サバイバルファミリー」予告編

 俳優の小日向文世さん主演の映画「サバイバルファミリー」(矢口史靖監督)が、2月11日から公開される。突然、電気が消滅しサバイバル生活を余儀なくされた家族の物語で、小日向さんの妻を深津絵里さんが演じている。サバイバル生活に役立つ豆知識が得られることもさることながら、サバイバルする中で徐々に見えてくる父、母、長男、長女それぞれの素顔が興味深い。

 東京で暮らす鈴木一家。ある朝起きたら電気が消滅。電化製品ばかりかガスも水道も電車も、ライフラインがすべて止まってしまった。いっこうに復旧する気配はなく、情報すら流れてこない。やむを得ず父・義之(小日向さん)は東京から脱出することを決意。妻・光恵(深津さん)、長男・賢司(泉澤祐希さん)、長女・結衣(葵わかなさん)を連れ、調達した自転車で東京をあとにするが……というストーリー。ほかに時任三郎さん、藤原紀香さん、渡辺えりさん、柄本明さん、大地康雄さんらが出演している。

 東京脱出の際、「大丈夫だ。俺についてくれば何とかなる!」とぶち上げた義之のなんと威勢のよいことよ。一家の大黒柱たる者こうでなくちゃと思わせるものの、それが徐々に崩れ、逆に、ぼーっとしているようで実は……という長男や、日ごろののんきさがたくましさに見えてくる妻など、それぞれの役割に変化が表れていく過程が面白い。豚を追いかけたり、いかだ下りをしたりと手に汗握る(?)場面もあり、ほかにも、わが身に置き換えてしまうようなシチュエーションにしばしば遭遇、その都度考えさせられたが、衝撃を受けたのは水族館のシーン。詳細はここでは省くが、確かに“ありかも”と思いつつ、でも自分なら?と考えずにいられなかった。11日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで公開。(りんたいこ/フリーライター)

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