「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」 個性豊かな魔法動物たちがイッパイ!!
大ヒット作「ハリー・ポッター」の新シリーズ「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(デイビッド・イェーツ監督)が11月23日に公開された。原作者のJ.K.ローリングさんが脚本も手掛けた。魔法使いの不思議なトランクからニューヨークの街に逃げ出した魔法動物たちが、バラエティーに富んでいて、個性豊かで面白い。
ホグワーツ魔法魔術学校の指定教科書の編纂(へんさん)者である、魔法動物学者のニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメインさん)は、絶滅寸前の世界各地の魔法動物が入ったトランクを持って、ニューヨークの街に降り立つ。だが、ひょんなことから動物たちが逃げ出してしまう。そのことから魔法省に追われる身となり、仲間とともに闘っていく……。ニュートを「博士と彼女のセオリー」(2014年)のレッドメインさんが、日本語吹き替え版の声を人気声優の宮野真守さんが担当している。
ニュートのトランクは、まるで“四次元ポケット”。光るものが大好きでいたずら好きなモグラのようなニフラー。伸縮自在でヘビのようなオカミー。かわいいものからどう猛なものまで、デザイン、動きも緻密につくられたさまざまな魔法動物たちが、オスカー俳優レッドメインさんを振り回す。ニュートが動物たちに愛情を込めて接する姿が可愛らしい。古き良きモダンなニューヨークの街が、光と闇のファンタジーで染まっている。「ハリー・ポッター」シリーズ最後の4作品を手がけたイェーツ監督作。23日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで公開。(キョーコ/フリーライター)
「疾風ロンド」阿部寛主演 大島優子も華麗な滑りでサスペンスを盛り上げる
阿部寛さんの主演映画「疾風ロンド」(吉田照幸監督)が11月26日から公開される。ベストセラー作家・東野圭吾さんの大ヒット小説を映画化。広大なゲレンデで、盗まれた生物兵器の行方を追う栗林(阿部さん)を、スノーボードクロスの選手にふんした大島優子さんが手助け。大島さんが、映画タイトル「疾風」そのものの華麗な滑りを見せている。
舞台はスキー場。医科学研究所から全国民を巻き込むかもしれない違法な生物兵器「K-55」が盗まれた。研究員の栗林は、それを探す任務につく。日本最大級のスキー場にあるという情報をつかみ、4日以内というタイムリミットを抱えながら、地元の中学生らの力を借りて事件の真相に迫る。子役出身で映画、ドラマで活躍する濱田龍臣さん、関ジャニ∞の大倉忠義さん、「真田十勇士」(2016年)などに出演した望月歩さんら、注目の若手俳優が出演している。
怪しい男を追うシーンでは、9歳からスノーボードをした経験を持つ大島さんが、華麗な滑りと格闘で、スピード感あふれるサスペンスを盛り上げる。選手としての自信を取り戻していく姿も見ものだ。ほかにも、栗林と息子、地元のワケあり母子の微妙なすれ違いが描き出され、白銀のゲレンデに隠された兵器の行方と同様、埋もれていた親子関係の行方も見つめ出していく。26日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほかで公開。(キョーコ/フリーライター)
「イタズラなKiss THE MOVIE ~ハイスクール編~」劇団EXILEの佐藤寛太初主演 胸キュン連発
劇団EXILEの佐藤寛太さんの初主演映画「イタズラな Kiss THE MOVIE~ハイスクール編」(溝口稔監督)が11月25日、公開される。原作でも最大の魅力である直樹(佐藤さん)と琴子(美沙玲奈さん)という“凸凹カップル”が、おんぶや壁ドン、ベッドの上で……と数多く繰り広げる胸キュンシーンに、思わず心ときめいてしまう。
映画は、多田かおるさんのラブコメマンガが原作。ドジでバカだけど友だち思いの女子高生・琴子(美沙さん)が、入学式のときに一目ぼれした天才でイケメンの直樹(佐藤さん)に告白。こっぴどくフラれるが、あることをきっかけに直樹の家族と同居することに……というストーリー。原作では未発表のエピソードも含めて構成されている。琴子の父役で陣内孝則さん、直樹の両親役で石塚英彦さんと石田ひかりさん、友人役で山口乃々華さん、大倉士門さんらが出演している。
天然系女子と容姿端麗な男子の恋というラブコメ王道路線のキャラクターである琴子と直樹による胸キュンシーンは、高校生らしい爽やかでキラキラした中に、もどかしさや切なさも描かれていて思わず胸が熱くなる。原作の名シーンや名せりふの数々は世代を超えて心に響き、とにかくハッピーな気分に浸れる。脇を固めるキャラクターも個性豊かにドラマを盛り上げ、早くも続編が待ち遠しくなった。25日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開。(遠藤政樹/フリーライター)