「キング・オブ・エジプト」古代エジプト舞台に神と大迫力バトル

キスマイ玉森が盗賊に 映画「キング・オブ・エジプト」日本語吹き替え版予告編が公開

 古代エジプトを舞台にした冒険ファンタジー「キング・オブ・エジプト」(アレックス・プロヤス監督)が9月9日に公開された。神と人間が共生するエジプトで王座を懸けたバトルに巻き込まれる盗賊の青年・ベックの冒険を描いた作品で、コンピューターグラフィックス(CG)を駆使した大迫力のアクションが繰り広げられる。    神と人間が共存する古代エジプトでは、砂漠の神・セト(ジェラルド・バトラーさん)が戴冠式で天空の神・ホルス(ニコライ・コスター・ワルドーさん)から王座を奪って以来、国民たちはセトの絶対的な支配に苦しめられていた。ある日、セトの神殿の宝物庫に忍び込んだ盗賊・ベック(ブレントン・スウェイツさん)は、ホルスが王に君臨するために必要な「神の眼」を強奪。だが、それを機にベックの恋人・ザヤ(コートニー・イートンさん)はセトの捕らわれの身になってしまう。ザヤを救出するため、ベックはホルスとともに冒険の旅に出ることを決意するが……というストーリー。日本語吹き替え版ではベックの声をアイドルグループ「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の玉森裕太さん、ベックの恋人・ザヤの声を永野芽郁さんが担当している。

 主人公・ベックを演じるスウェイツさんは、オーストラリア出身のイケメン俳優。2017年公開の「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ最新作への出演も決まっているなど勢いのある若手俳優で、今作でもエネルギッシュなアクションを披露している。ヒロインのザヤ役を務めたイートンさんは「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でデビューし、今作で映画は2作目だが、美しく芯のあるヒロインをセクシーに演じており、ザヤに魅了されるファンが日本でも増えることだろう。

 最大の見どころはやはりCGを駆使したアクションで、地上や建物をお構いなしに破壊する大蛇やスフィンクス、セトらとベックらとのバトルはかなりの迫力。なにしろ“神”との戦いなのでそのスケールの大きさは言わずもがなだ。派手なアクションに目を奪われしまい、各キャラの喜怒哀楽の演出はやや淡白な気もしたが、テンポのいい展開で最後まで一気に楽しめた。9日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(河鰭悠太郎/MANTAN)

「四月は君の嘘」 広瀬すずと山崎賢人主演 優しく温かい気持ちになる青春物語

広瀬すず&山崎賢人がW主演 主題歌はいきものがかり 映画「四月は君の嘘」予告編公開

 女優の広瀬すずさんと俳優の山崎賢人さんが共演した映画「四月は君の嘘」(新城毅彦監督)が8月10日に公開される。2011年5月から15年3月まで「月刊少年マガジン」(講談社)で連載された新川直司さんのマンガが原作。母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまった天才ピアニストの少年が、個性的なバイオリニストと出会い、再生していく姿を描いた作品で、14年にはアニメ化もされている。天才ピアニスト有馬公生を山崎さん、バイオリニストの宮園かをりを広瀬さんが演じるほか、「E-girls」の石井杏奈さん、俳優の中川大志さんらも出演。3人組グループ「いきものがかり」が主題歌「ラストシーン」を担当した。

 完全無欠で正確無比と、あふれ出る才能を持つ天才ピアニスト・有馬公生だが、母親の死を境にピアノが弾けなくなってしまう。高校2年生となった4月のある日、幼なじみの澤部椿(石井さん)と渡亮太(中川さん)に誘われ、公生はバイオリニストの宮園かをりと出会う。かをりの自由で豊かで楽しい演奏に引かれた公生は、ピアノと母との思い出に再び向き合い始める。しかし、かをりも重大な秘密を抱えており……というストーリー。

 少年誌で連載されていた当時、「泣けるラブストーリー」として話題を呼び、テレビアニメも好評だった作品の実写化だけに、かなり期待値は高かった。広瀬さん演じるかをりと山崎さん演じる公生はキラキラ感にあふれ、実写版ならではの透明感と胸キュンを味わわせてくれる。青春、音楽、恋と王道の組み合わせだが、若手実力派のキャストがそろった今作は、とにかくカラフルで、切なさと危うさという若さがにじみ出る演技にときめいてしまう。公生が次第にピアノへの情熱を取り戻していく姿には素直に感動でき、かをりとの演奏シーンのマッチング感と相まって涙腺を思わず刺激される。主演2人はもちろんだが、椿役の石井さんの演技は目を見張るものがある。ドラマ「仰げば尊し」(TBS系)でも見せているような素朴ながらもどこか芯の強さを感じさせる演技が印象的。若者たちが青春する姿は本当にすがすがしい。10日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

「スーサイド・スクワッド」“悪党”対“悪党” 異色のアクションエンターテインメント

映画「スーサイド・スクワッド」予告編

 DCコミックスの人気キャラクターが大暴れするアクション娯楽作「スーサイド・スクワッド」(デビッド・エアー監督)が8月10日から公開される。ウィル・スミスさんやマーゴット・ロビーさんらが人気キャラに扮(ふん)し、極悪人退治に奮闘する。だが、従来のヒーローものとは少し様相が異なる。なぜなら“正義の味方”全員が、刑務所に収監中の悪党だからだ。

 米国政府の諜報担当高官、アマンダ・ウォラー(ビオラ・デイビスさん)は、はびこる悪を駆逐するため、特殊部隊“スーサイド・スクワッド(自殺部隊)”を結成する。リック・フラッグ大佐(ジョエル・キナマンさん)のもとに集められたのは、ジョーカー(ジャレッド・レトさん)と恋に落ちたばかりに犯罪者専門の精神科医からエキセントリックな悪党に成り下がったハーレイ・クイン(ロビーさん)や、すご腕のスナイパー、デッドショット(スミスさん)、殺人ブーメランを使いこなす荒くれ者、キャプテン・ブーメラン(ジェイ・コートニーさん)ら刑務所に収監されている極悪人たち。彼らは、任務に失敗したら脳に埋め込まれたチップが爆発するという状況で、悪党退治に駆り出されていく……というストーリー。

 悪を悪で制するという異色の設定。クールかつポップなビジュアル、キャラが立ち過ぎの奇抜なスクワッドのメンバーなどなど、驚きと刺激がそこかしこに充満している。スミスさんが、随分シェイプアップした肉体で冷酷な殺し屋(しかし娘にはめっぽう弱い)に徹する姿は新鮮だし、可愛さと凶暴性を兼ね備えた女ピエロを、喜々として演じるロビーさんのイカレっぷりは、新鮮を通り越して衝撃的ですらある。とりわけ、かつてヒース・レジャーさんが演じ鮮烈な印象を残したジョーカーを、それとは似て非なるものとして存在させたレトさんの怪演ぶりは特筆に値する。

 ほかにも、日本と結びつきが深い福原かれんさんのサムライガールぶりに心が躍り、ここではいえないが“あのキャラクター”の登場も心憎い限り。ただ、主人公がアンチヒーローというのは、すでにマーベルの「デッドプール」(2016年)で体験済み。あちらはR15指定で、こちらは誰でも見られるG区分。その分、ソフトな仕上がりになっている。10日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。 (りんたいこ/フリーライター)

「超高速!参勤交代 リターンズ」蔵之介&深キョン再び! 魅力的な悪役で戦いはパワーアップ

佐々木蔵之介がコミカル演技 映画「超高速!参勤交代 リターンズ」特報

 佐々木蔵之介さんや深田恭子さんらが出演してヒットした「超高速!参勤交代」(2014年)の続編「超高速!参勤交代リターンズ」(本木克弘監督)が9月10日から公開される。弱小貧乏藩の湯長谷藩が宿敵の老中・松平信悦による逆襲を受けて、今度は城もピンチに! 江戸から故郷へと急ぐさまを、前作よりもスケールアップした戦いを交えながら描いていく。

 享保20(1735)年。無理難題の参勤を無事に済ませた湯長谷藩主の内藤政醇(佐々木さん)らは参勤から1カ月たって帰りの旅費を用意するため、各自で得意技を披露しながら銭を稼いだ一行は、牛久宿で政醇とお咲(深田さん)の祝言を開く。ところが、湯長谷で一揆が起きたという知らせが入り、あと2日で一揆を収束させなければ藩がつぶされることになるという。それは前回、彼らに敗北した老中の松平信祝(陣内孝則さん)による陰謀だった……という展開。

 小さな藩が幕府を相手に闘う姿が小気味よいエンターテインメント作の続編。今回も芝居のうまい役者が顔をそろえ、リラックスして見ることができる。佐々木さんの優しい殿様はハマリ役。殿が故郷や民を思う気持ちと、人々の温かさを軸に据え、老中の仕返しがパワーアップした。行きの2倍速で帰らねばならなく、故郷へと急ぐ一行に指名手配書が出回り、謎の刺客が襲い掛かり、さらに城も抑えられたり……とピンチにつぐピンチ! 道中だけでなく、故郷での一揆もあり、アクションも増え、前作とはまた違った見応えのある作品に仕上がっている。

 おなじみのお猿・菊千代も大活躍。故郷では土地を必死に守る農民や、参勤交代に出向いた夫を待つ妻たちが力を結集している姿も頼もしい。そして、前作にも増して悪役がいい味を出している。弱小藩との戦いを盛り上げてくれるのは、濃いメークで不敵な笑みを浮かべる陣内さんや怪しげな中尾明慶さんら芸達者な役者たち。豪華キャストが再結集し、脚本は前回に引き続き、土屋章宏さんが手がけた。主題歌は斉藤和義さんの「行き先は未来」。10日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほかで公開。(キョーコ/フリーライター)

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