今年で12回目を迎えたコスプレの世界一を決める「世界コスプレサミット2014」の「チャンピオンシップ」が9月2日、名古屋市東区の愛知芸術文化センターで開かれ、「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のコスプレでパフォーマンスしたロシア代表のポリガロフ・イブゲニさん(29)とエカテリーナさん(27)夫妻が同大会初優勝を果たした。2人は優勝のトロフィーを掲げながら喜び、「素晴らしい経験ができて幸せ。皆さんありがとうございます」と感激した様子で語った。
世界コスプレサミットは、世界各国の代表メンバーが2人1組で参加し、コスプレの完成度やパフォーマンスなどを競うイベントで、今大会は史上最多となる22カ国・地域から選ばれた代表コスプレーヤー44人が参加。「チャンピオンシップ」では、声優の古谷徹さんや昨年優勝した前イタリア代表のアンドレアさんらが審査員を務め、「パフォーマンス」「コスチューム」「原作リスペクト」の3点を審査し、合計得点が最も高かったロシア代表が優勝した。準優勝は「カレイドスター」のコスプレのイタリア、3位は「鬼武者3」のコスプレのインドネシアだった。
チャンピオンシップを同会場で行うのは今回が初めて。イベントを見ようとチケットを手に入れた多くのコスプレファンらが会場を埋め、迫力ある各国代表のパフォーマンスを楽しんだ。
圧巻のロシア代表のパフォーマンス
世界コスプレサミット王者のロシア代表は夫婦 アニメ好きがきっかけ 会見
コスプレの世界一を決める「世界コスプレサミット2014」の「チャンピオンシップ」が9月2日、名古屋市内で行われ、ロシア代表が初優勝を果たし、ポリガロフ・イブゲニさん(29)とエカテリーナさん(27)夫妻が栄冠を勝ち取った。同国西部にあるカリーニングラードから来日したコスプレ歴8年の2人。なれそめを聞かれたエカテリーナさんは「10年前、カリーニングラードの『アニメが好きな人同好会』で初めて知り合って、それから地元のイベントを企画するようになり、最終的にはコスプレを一緒にするようになって、その後に結ばれました」と明かした。
2人は、迫力ある戦闘シーンやコミカルな演出などで会場を沸かせた。優勝の要因について、夫のイブゲニさんは「私たちは今までのコスプレサミットではなかったようなパフォーマンスをしたから」と分析。エカテリーナさんは「ロシア予選後、関係者から『このパフォーマンスだと本戦で勝てない』と言われたけど、コメディーとかを混ぜた自分たちのスタイルは変えられないと思い、(そのままパフォーマンスを)やって勝てたんだと思う」と振り返っていた。