「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」5人のライダーたちの共闘が熱すぎる!
特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの劇場版最新作「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー」(坂本浩一監督)が10日、公開される。「仮面ライダーエグゼイド」の主人公・宝生永夢(ほうじょう・えむ、飯島寛騎さん)らが生身で戦う姿など熱いシーンは豊富だが、やはりレジェンドライダーたちが勢ぞろいする変身シーンが最も“胸アツ”でテンションが一気に跳ね上がる。
劇場版は、放送中の「仮面ライダーエグゼイド」(テレビ朝日系)の世界を舞台に、エグゼイドのほか、ゴースト、ドライブ、鎧武、ウィザードの“歴代レジェンドライダー”が集結。正体不明のゲームウイルス生命体“パックマン”が襲来する中、宝生永夢/仮面ライダーエグゼイドと天空寺タケル/仮面ライダーゴースト(西銘駿さん)が敵に立ち向かうが、タケルがウイルスに感染し、変身能力を失ってしまう。一方、永夢は敵の正体と感染源を突き止めるが……というストーリー。
今作では、それぞれの理由でライダーに変身できず、それでもヒーローとして戦う主人公らの姿に心打たれ、どんなときも困難に立ち向かう勇気をもらえる。そして、トラブルを乗り越えライダーたちが一堂に会して変身するシーンでは、思わず一緒に変身ポーズを取りたくなる。レジェンドたちが次々と変身形態を変えていく様子も見応えたっぷりで、随所に各作品の“らしさ”が盛り込まれているのもファンにはうれしいところだ。10日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほかで公開。(遠藤政樹/フリーライター)
「モンスターストライク THE MOVIE」モンスト初の劇場版 主人公レンの成長する姿が印象的
人気のスマートフォン用ゲーム「モンスターストライク(モンスト)」を基にした劇場版アニメ「モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ」(江崎慎平監督)が12月10日、公開される。ゲームの特色でもあるド派手なバトルシーンが熱く繰り広げられるが、同じくらい主人公・焔(ほむら)レンたちの心の成長にスポットが当てられており、少年が次第に成長していく姿が印象的だ。
今作は、アニメ「ガンスリンガー ストラトス」などの江崎さんが監督を務め、アニメ「妖怪ウォッチ」などの加藤陽一さんがストーリー構成を担当。「モンスト」の開発に協力する小学生・レンがある日、研究所の地下で実在するはずのないドラゴンを目撃したことからドラゴンを元の世界へと返す旅に仲間たちと出発する。目的地はレンの父親が失踪した場所でもあり……というストーリー。坂本真綾さん、水樹奈々さん、山寺宏一さんらが声を担当しているほか、俳優の北大路欣也さんがゲスト声優を務めている。
レンたちが時に力を合わせ、時にぶつかり合いながら困難に立ち向かっていくシーンやせりふは心に残る。特にレンは、父親が行方不明になっているなど心の中に葛藤を抱えており、モノローグ的にオラゴンに話しかけているシーンは寂しさが伝わってきて切なくなる。スピード感やカメラワークを駆使したアクションシーンもさることながら、ぬくもりやロマン感じさせる人間ドラマにも注目したい。10日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開。(遠藤政樹/フリーライター)
「A.I. love you」主演の森川葵がキュート! 人間と人工知能の異色ラブストーリー
女優の森川葵さんの主演映画「A.I. love you」(宮木正悟監督)が10日に公開される。人間の女性・星野遥(森川さん)と、スマートフォンにインストールされた人工知能(AI)の「ラヴ」(斎藤工さん)の前代未聞のラブストーリーで、その斬新さに驚くと同時に、ラヴ目線で楽しめる遥の豊かな表情の数々に思わずドキッとさせられる。
今作は、パティシエになって自分の店を持つのが夢という主人公・遥とAIの「ラヴ」、遥の同僚でエリートシェフ・相田直斗(上杉柊平さん)による奇妙な三角関係を描いている。遥は「AI搭載通話型アプリ試用」を誘う一通のスパムのようなメールを受け取り、うっかり「A.I.」というアプリをインストールしてしまう。男性の声で話しかけてくるAIにラヴと名付け、やり取りを始めた遥は、ラヴから「パティシエになるには恋も必要」と提案され、同僚の直斗を意識するようになり……というストーリー。中村アンさん、お笑いコンビ「NON STYLE」の石田明さんらも出演している。
遥とラヴのやり取りは、スマホを見るという普通のやりとりだが、スマホ側であるラヴからの目線に映る遥が斬新。遥は目を潤ませながら話しかけたり、おどけて変顔をしたりと、遥とラヴはまさに恋人同士のようで、そのやりとりの中の森川さんの可愛らしさに思わず胸キュンしてしまう。全編をスマホで撮影したという映像は、想像以上に美しく、もしかしたらこんな恋愛が近未来にあるのかも……と新鮮な感覚を受けた。10日から新宿武蔵野館(東京都新宿区)ほかで順次公開。(遠藤政樹/フリーライター)