「コスプレ」の世界一を決める「世界コスプレサミット2014」の優勝パレードが8月3日、“名古屋のアキバ”ともいわれる繁華街の大須(名古屋市中区)で行われ、昨日、同イベントの「チャンピオンシップ」で優勝したロシアを含む世界22カ国・地域の代表が、大須観音に集まった約2000人の一般コスプレーヤーとともに商店街を練り歩いた。
同所でのコスプレパレードは毎年恒例で、優勝したロシア代表は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」のコスプレをして登場。そのほか、「進撃の巨人」「ワンピース」「艦隊これくしょん」「黒子のバスケ」などのキャラクターに扮(ふん)した各国代表が、スタート地点の大須観音からパレードし、商店街はコスプレーヤーを見ようとする多くの人でにぎわった。
会場には一般コスプレーヤーも集結し、思い思いのコスプレを披露した。毎年参加しているという「らんま1/2」のシャンプーのコスプレをした20代の女性は、コスプレの魅力について「好きなキャラクターの格好ができて楽しいところ」と説明。各国代表のパレードを見物していた「魔法少女まどか☆マギカ」の巴マミのコスプレをした20代の女性は「コスプレ好きが伝わってきた。自分に合っているものを着こなして、表現している」と感想を語っていた。
世界コスプレサミットは、世界各国の代表メンバーが2人1組で参加し、コスプレの完成度やパフォーマンスなどを競うイベント。今大会は史上最多となる22カ国・地域から選ばれた代表コスプレーヤー44人が参加し、ロシア代表が初優勝を果たした。
前日にはレッドカーペットイベントも
愛知県内で開催中の「コスプレ」世界一を決める「世界コスプレサミット2014」のレッドカーペットパレードが2日、名古屋市中区の繁華街・栄の錦通りを約200メートル封鎖して行われ、大会史上最多となる22カ国・地域から選ばれた代表コスプレーヤー44人が登場した。手元の温度計で30度を超える蒸し暑さの中、各国代表は沿道で見守る大勢の観客の前を練り歩き、暑さに負けない熱気あふれるパフォーマンスを披露した。
世界コスプレサミットは、世界各国の代表メンバーが2人1組で参加し、コスプレの完成度やパフォーマンスなどを競うイベントで、2003年に始まり、05年から世界王者を目指しパフォーマンスなどを競う「世界コスプレチャンピオンシップ」を実施している。
12回目となる今年は、ドイツ、スペイン、イタリア、フランス、中国、シンガポール、タイ、ブラジル、韓国、デンマーク、メキシコ、米国、オーストラリア、フィンランド、日本、マレーシア、オランダ、ロシア、英国、インドネシアのほか、新たに香港、台湾を加えた合計22カ国・地域から44人が参加。チャンピオンシップはこれまではブラジル(06、08、11年)、フランス(07年)、日本(09、12年)、イタリア(05、10、13年)が優勝している。レッドカーペットパレードには、同大会を目指すクウェート、フィリピン、ベトナム、ポルトガルからもオープン参加したメンバーも登場した。
パレードでは、各国代表が「戦国BASARA」「ジョジョの奇妙な冒険」「ワンピース」など、人気アニメやマンガ、ゲームのキャラクターになりきり、繁華街を練り歩いた。パレード前には、昨年に引き続き、河村たかし・名古屋市長が徳川宗春に扮(ふん)して練り歩く「徳川宗春道中」も開催され、姫に扮したSKE48の石田安奈さん、小林亜実さん、磯原杏華さんや徳川吉宗に扮した大村秀章・愛知県知事も登場した。