「ラストコップ THE MOVIE」唐沢寿明&窪田正孝演じる凸凹刑事コンビが大暴れ!
2016年に放送された連続ドラマ「THE LAST COP/ラストコップ」(日本テレビ系)の映画化作品「ラストコップ THE MOVIE」(猪股隆一監督)が5月3日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほかで公開。30年の昏睡(こんすい)状態から目覚めた熱血刑事・京極浩介(唐沢寿明さん)と、窪田正孝さん演じる草食系刑事・望月亮太の凸凹コンビが騒動を繰り広げながら事件解決に挑む物語。最新鋭の人工知能が巻き起こす大事件に立ち向かう。
これまで“不死身のパワー”で数多くのピンチを乗り切ってきた京極。限界を感じ始め、自らの死を覚悟しながらも、自分の生きざまを亮太に託そうとする。だが、その矢先に最新鋭の人工知能による大事件が発生。日本の壊滅を阻止するため、京極は最後の決断をする……というストーリー。佐々木希さん、藤木直人さん、小日向文世さん、竹内涼真さんらドラマ版キャストが続投するほか、加藤雅也さん、吉沢亮さんらが劇場版オリジナルキャラクターで出演している。
15年にスペシャルドラマが放送され、16年には連続ドラマ化されたこの物語。今作は、刑事ドラマでありながら、随所に盛り込まれたハチャメチャな設定やシーンで笑わせてくれる。独特の世界観は劇場版でも健在。
刑事ドラマとしての面白さはもちろん、アクションシーンはカッコよく、それでいてシリアスな展開には、ドラマ版から見ている人なら、きっと涙腺を刺激されてしまうはず。当初は昭和感が満載の京極と、平成生まれの亮太による感覚のずれもあったが、次第に相棒として信頼を深めてきた2人の姿は感慨深い。クライマックスで亮太が涙を見せるシーンにはノックアウトされた。(遠藤政樹/フリーライター)
「劇場版FAIRY TAIL -DRAGON CRY-」 熱いバトルや“お約束”も
真島ヒロさんの人気マンガ「FAIRY TAIL(フェアリーテイル)」の劇場版アニメ「劇場版FAIRY TAIL -DRAGON CRY-」(南川達馬監督)が5月6日、公開される。原作者の真島さんが描き下ろした約200ページにもおよぶネーム(マンガの下書き)を基に作られたオリジナルストーリーで、主人公のナツ・ドラグニルが半身が竜と化した姿になって戦うなど、熱いバトルが繰り広げられる。
「フェアリーテイル」は、「週刊少年マガジン」(講談社)で2006年から連載中で、コミックスの累計発行部数は全世界で6000万部以上を誇る人気マンガ。滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)で火を操るナツやヒロインのルーシィ・ハートフィリアら魔導士ギルドのフェアリーテイルのメンバーが、さまざまな依頼を解決しながら成長する姿が描かれている。テレビアニメ第1シリーズが09~13年、第2シリーズが14~16年に放送され、12年に劇場版第1作「鳳凰の巫女」が公開された。
劇場版の新作「DRAGON CRY」は、人間たちに葬られたドラゴンたちの怒りが宿る杖(つえ)・ドラゴンクライを巡る物語が展開される。世界を滅ぼすほどの力を秘めるというドラゴンクライが、反逆者・ザッシュによって奪われ、ステラ王国の国王・アニムスの手に渡ってしまう。ドラゴンクライ奪還の依頼を受けたナツたちは、ザッシュを追ってステラ王国に潜入。ドラゴンクライを巡る攻防が繰り広げられる。
既に公開されている予告でも、ナツが背中に大きな羽を生やし、赤いうろこに覆われ、半身が竜と化した姿が公開されているが、“真の力”が目覚めたナツによる迫力の戦闘シーンが見どころの一つになっている。超高速で宙を飛ぶ鉄球に乗るガプリなど強敵が続々と登場する中で、グレイ・フルバスターやエルザ・スカーレットらフェアリーテイルのメンバーのそれぞれの活躍もファンにはうれしいところだ。グレイに思いを寄せるジュビア・ロクサーがグレイに迫るコミカルな場面やルーシィのちょっとセクシーなシーンなど“お約束”も盛りだくさんで、「フェアリーテイル」の魅力が詰め込まれている。
来場者特典として、真島さんが劇場版のために描き下ろしたネームを収録した冊子がプレゼントされるのだが、このネームも読み応えがある。ネームとアニメでは多少異なる場面もあって、アニメを製作する中で調整したのかもしれない……などと想像しながら読んでみると面白いかもしれない。
テレビアニメ版と同様に、柿原徹也さんがナツ、平野綾さんがルーシィを演じるほか、釘宮理恵さん、中村悠一さん、古川慎さん、悠木碧さんらも声を担当している。6日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(小西鉄兵/MANTAN)