「エイリアン:コヴェナント」 エイリアン誕生の秘密に迫る! 新種も登場

「エイリアン」シリーズの“原点”描く 映画「エイリアン:コヴェナント」予告編

 SF映画の金字塔「エイリアン」(1979年)と、その後に続くシリーズの、“エピソード・ゼロ”に当たる「エイリアン:コヴェナント」(リドリー・スコット監督)が9月15日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほかで公開。シリーズの生みの親であるスコット監督がメガホンをとり、エイリアン誕生の秘密が解き明かされていく。もはや見慣れてしまった感のあるエイリアンだが、今作では“ネオモーフ”なる新種のエイリアンを登場させ鮮度アップを図っている。新旧2体のアンドロイドを演じたマイケル・ファスベンダーさんの“一人二役”にも注目だ。

 舞台は、第1作「エイリアン」の20年前にあたる2104年。人類初の宇宙移住計画を進めるため、乗組員15人と男女2000人の入植者、そして約1000体の胎芽を乗せたコヴェナント号が、惑星オリガエ6を目指していた。ところが途中、事故が発生し、船体が損傷する。ダニエルズ(キャサリン・ウォーターストンさん)をはじめとする乗組員とアンドロイドのウォルター(ファスベンダーさん)が修復作業を行う中、謎の電波を受信したコヴェナント号は航路を変更、発信元の惑星へ向かうが……というストーリー。

 スコット監督の「プロメテウス」(2012年)が、「エイリアン」の前日譚(ぜんじつたん)ということに気づいたときは、驚くとともに「なるほどなあ」と感心したが、今作は、時系列的には、その「プロメテウス」と「エイリアン」の間に入る。ファスベンダーさんが演じる2体のアンドロイド、旧世代の“デビッド”(「プロメテウス」にも登場)と、最新型の“ウォルター”の対比が面白く、2体が縦笛を使って意思疎通を図る場面は、サスペンスフルでありながら、そこはかとないエロスが漂い、ゾクゾクした。シガニー・ウィーバーさんが演じた「エイリアン2」(1986年)でのリプリーを彷彿(ほうふつ)とさせるシーンがあるのも、シリーズファンにはうれしい限りだ。ただ、今回の舞台が、惑星に降り立ち、森や洞窟など広範囲に及ぶため、従来の密室劇的な緊迫感が減ってしまったのは残念。それでも、エイリアンが姿を見せるときはやはり衝撃を受け、ネオモーフのグロテスクな容姿には身がすくんだ。なお、「プロメテウス」を見ておくと、より楽しめるはずだ。(りんたいこ/フリーライター)

「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」妻夫木聡と水原希子のキュートなラブコメ

妻夫木聡、水原希子にメロメロ 映画「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」予告編

 俳優の妻夫木聡さんとモデルで女優の水原希子さんが、ラブラブカップルを演じたコメディー「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」(大根仁監督)が、9月16日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで公開。妻夫木さん扮(ふん)する純朴な雑誌編集者が、水原さん演じる超美人のファッションプレスに翻弄(ほんろう)されまくる姿は、途中から笑いを通り越して痛々しくすら映る。登場するたびに衣装が変わる水原さんは、さすがモデルの着こなしを見せ、“男惑わせテク”と共に女性には大いに参考になるかもしれない。

 原作は、渋谷直角さんの人気マンガ「奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール」。ミュージシャンの奥田民生を崇拝するコーロキ(妻夫木さん)は、おしゃれライフスタイル雑誌の編集部に異動し、タイアップ先のファッションブランドの美人プレス、天海あかり(水原さん)に一目ぼれする。コーロキには高根の花に思えたが、意外にも2人は意気投合し付き合うことになるが……というストーリー。ほかに、松尾スズキさん、新井浩文さん、リリー・フランキーさん、天海祐希さんらが出演。コーロキの心情にマッチした奥田民生さんの楽曲も“聴きどころ”だ。

 とにかく、あかりの“男狂わせテク”が半端じゃない。いくらファッションブランド勤務の“おしゃれさん”とはいえ、職場にデコルテあらわなブラウスを着てきたり、ヒップの線が丸見えのピタピタジーンズで腰をくねらせたりと、狙った男を落とす気満々の色っぽい仕草の数々。下着が見えそうで見えないスカート丈もいかがなものか……と眉をひそめつつ、コーロキよ、なぜ彼女の魔性に気付かない!と、何度も心で呼びかけたが、それはねたみの入った女性目線であって、男性にとってあかりは、ひたすらイイ女に映るのだろう。そんな、同性を敵に回しかねない“男狂わせガール”になり切った水原さんはどうどうたる演技だった。その一方で、安藤サクラさん演じる美上ゆうは、感情の起伏が激しく、締め切りにいつも遅れる編集者泣かせのコラムニストだが、実はなかなか人間味があり、女性からの好感度は高いはず。前半のポップでキュートな恋物語が、後半、ホラーじみた方向に流れていくのには面食らったが、意表を突く展開は新鮮だった。(りんたいこ/フリーライター)

「エウレカセブン ハイエボリューション1」 名作を再構築 アドロックの活躍も

「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1」劇場版の本予告が公開 LFOのバトル レントンやエウレカも

 2005~06年に放送されたテレビアニメ「交響詩篇エウレカセブン」の新たな劇場版アニメ「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1」(京田知己総監督)が9月16日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。劇場版は3部作で、テレビアニメシリーズのすべてのせりふが再構築され、映像も再撮影されるほか、新作映像が加わる。第1部「ハイエボリューション1」では、これまで劇中で言及されてきたが、描かれていなかった「サマー・オブ・ラブ」も映像化され、主人公・レントンの父アドロックの活躍も描かれる。

 「交響詩篇エウレカセブン」は、世界を揺るがせた大事件サマー・オブ・ラブで父で英雄のアドロックを失ったレントンの前に、LFO(巨大人型ロボットの総称)のニルヴァ―シュと反政府組織ゲッコーステイトの少女エウレカが現れ、ゲッコーステイトと塔州連邦軍との戦いに巻き込まれていく……というストーリー。ブルーレイディスク(BD)やDVDのシリーズ累計出荷数が約85万本を誇る人気シリーズだ。

 劇場版の新作は、総監督の京田さん、脚本の佐藤大さん、キャラクターデザインの吉田健一さんといったテレビアニメのスタッフが再集結し、テレビアニメと同様にボンズが製作する。再構築ということは、総集編ではないのか……と思ったが、「ハイエボリューション1」は、ただの総集編ではない。サマー・オブ・ラブでのアドロックの活躍が描かれるなど新要素がふんだんに盛り込まれている。アドロックがレントンへの思いを明かすなど、テレビアニメにはなかった描写もあり、より深く物語を楽しめる。アドロックの声を担当した古谷徹さんの熱演も見どころだ。

 また、ドイツのテクノユニット「ハードフロア」が楽曲を提供するなど、音楽も秀逸。サウンドも含めて再構築されている。次回予告もファンがニヤリとさせられるような演出があるので、最後の最後まで見逃せない。

 三瓶由布子さんがレントン、名塚佳織さんがエウレカの声を担当するほか、声優として辻谷耕史さん、森川智之さん、根谷美智子さんらが出演する。(小西鉄兵/MANTAN)

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