「亜人」佐藤健VS綾野剛 頭脳戦&肉弾戦のアクションシーンは圧巻

佐藤健、綾野剛と激しいバトル! 映画「亜人」予告編が公開

 アニメ化もされた人気マンガを俳優の佐藤健さん主演で実写映画化した「亜人」(本広克行監督)が、9月30日にTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほかで公開。佐藤さんが演じる主人公の圭は高校生が研修医に、綾野剛さんが演じる亜人のテロリスト、佐藤は老人が青年にと原作とは設定が変わっているものの、不死身の新人類「亜人」の特徴を生かした頭脳戦や黒い幽霊のようなIBM(インビジブル・ブラック・マター)を伴う肉弾戦など、実写ならではの手に汗握るアクションシーンは見応え十分。ビート感のあるクールな音楽と相まって、新しい日本のアクション映画の誕生を予感させる。

 「亜人」は桜井画門さんが2012年に「good!アフタヌーン」(講談社)で連載を開始した同名マンガが原作。トラックと衝突して死亡したことで、不死身の新人類「亜人」であることが発覚した研修医・圭(佐藤さん)は、懸賞金目当ての人々や警察に追われる身となる。そんな圭に、同じく亜人のテロリスト、佐藤(綾野さん)が手を差し伸べるが、国家転覆を謀る佐藤に、圭は加担することができず……というストーリー。厚生労働省の亜人担当職員・戸崎役を玉山鉄二さんが演じ、そのほか城田優さん、千葉雄大さん、川栄李奈さん、山田裕貴さん、浜辺美波さん、品川祐さん、吉行和子さんらが出演。また人気声優の鈴村健一さん、宮野真守さんも出演している。

 映画「るろうに剣心」のチームが参加しているだけに、アクションシーンのスリルとスピード感にはただただ圧倒される。下手に瀕死(ひんし)の状態で生きているよりも、死んで万全な肉体でよみがえる方が、その後の戦いを有利に運べるという亜人の特性を生かした圭と佐藤の最後の壮絶な戦いは、気づくと時間を忘れてスクリーンを食い入るように見ていた。原作と設定は変わっているものの、キャラクターの雰囲気がそのままなのは原作ファンにはうれしいところ。特に綾野さん演じる佐藤は、筋骨隆々の若い肉体を持ちながらも、しゃべり方や歩き方などは原作の年取った佐藤に似せていて、違和感なく楽しめた。川栄さんのキレのあるアクションにも目を奪われた。マンガでもアニメでもない新たな「亜人」の世界がまた一つ広がった。(細田尚子/MANTAN)

「パーフェクト・レボリューション」リリー・フランキーと清野菜名が愛の力を見せつける

リリー・フランキー、清野菜名が出演 映画「パーフェクト・レボリューション」予告編

 イラストレーターで俳優のリリー・フランキーさんと、女優の清野菜名さんが共演する映画「パーフェクト・レボリューション」(松本准平監督)が9月29日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開。車いす生活を送る男性クマ(リリー・フランキーさん)と、過去のつらい体験から心に障害を持つ風俗嬢ミツ(清野さん)が、周囲の偏見をものともせず、愛を貫こうとする姿を描いたラブストーリーだ。障害者の愛と性というテーマと真摯(しんし)に向き合いながら、取っつきにくい内容にはなっていない。むしろ、素直に面白いと思える作品に仕上がっている。

 脳性まひを抱えながら、障害者の性への理解を訴え続ける活動家、熊篠慶彦さんの実話に基づいて製作された。幼少期に脳性まひを患い、車いす生活を送るクマは、ある講演会で、クマの話に共鳴したという若い女性ミツから猛烈なアプローチを受ける。最初は子供の戯言(ざれごと)といなしていたクマだったが、「クマピー、大好き!」と真っすぐな気持ちを向けてくるミツに、徐々にほだされていく……というストーリー。小池栄子さん、余貴美子さん、岡山天音さんらも出演している。

 クマとミツの交際に否定的な周囲の反応を見ながら、本当の幸せって何なのだろうかと考えずにはいられなかった。

 違和感を抱いたのは、テレビ番組の女性ディレククターの言動。テレビ映えさせるために2人を、「障害者らしく」「風俗嬢らしく」見せようとする。一体「らしさ」とは何なのだろう。私たちは、勝手な思い込みや自分の価値観を、気付かぬうちに他人に押し付けているのではないか……映画の端々に、障害を持つ人たちの本音と、障害を持たない人間のおごりがうかがえ、深く考えさせられた。

 とはいえ、映画はからりとしていて、笑いすら漏れる。リリー・フランキーさんは、スケベ心丸出しのクマを自然体(?)で演じ、清野さんも傍若無人な振る舞いを屈託ない笑顔で帳消しにしてしまうミツを、実にチャーミングに演じている。

 クラブで、車いすのクマとミツが、銀杏BOYZの曲に合わせて踊るシーンがある。2人の仲むつまじさをはやし立てる周囲の若者の拍手がやけに温かく聞こえ、心に響いた。(りんたいこ/フリーライター)

「レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー」ギャグ満載ながら意外な展開 親子ドラマにも注目!

「レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー」予告編

 アニメ「レゴ ムービー」シリーズの最新作「レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー」(チャーリー・ビーン監督)が9月30日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開。6人の若きニンジャたちが活躍する人気アニメ「レゴ ニンジャゴー」(テレビ東京系)の劇場版。伝説のニンジャである主人公ロイドと、仲間のカイ、ジェイ、コール、ゼン、ニャーが街の平和を守るために立ち上がり、悪の帝王・ブラックガーマドンと激闘を繰り広げる。ジャッキー・チェンさんがニンジャたちのアクションコーディネートをしたことも話題だ。

 世界征服の野望を持つブラックガーマドン率いる悪の軍団が、ニンジャゴーシティを征服しようと連日、街を襲撃。街を守るためロイドらニンジャ6人は、巨大メカを駆使して応戦する。苦戦をしいられる中、ロイドらは師匠のウー先生と共に「真のニンジャ」だけが手に入れられるという“最終兵器”を求めて修行の旅に出る……というストーリー。英語版ではジャッキーさんがウー先生の声を担当。日本語吹き替え版ではゲスト声優として出川哲朗さんが出演している。

 ブロック玩具「レゴ」の世界観を描いたアニメシリーズは、見ているだけでも童心に帰ることができ、楽しめる。レゴならではの質感がワクワク感をかき立て、不思議な魅力で物語へと引き込まれる。独特のテンポ感やギャグが小気味よく、それでいて複雑な親子関係も繊細に描いてあり、切々と心に響いてくる。ニンジャたちのアクションや巨大メカのバトルシーンはカッコよく、特にロイドが操るメカドラゴンの全弾発射のシーンが痛快。意外な“最終兵器”にも注目だ。(遠藤政樹/フリーライター)

「デジモンアドベンチャー tri. 第5章『共生』」 現実世界崩壊のカウントダウン

「デジモンアドベンチャー tri. 第5章『共生』」PV

 人気アニメ「デジモンアドベンチャー」シリーズの新作「デジモンアドベンチャー tri.」(元永慶太郎監督)の第5章「共生」が9月30日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで上映。1999~2000年に放送されたシリーズ1作目「デジモンアドベンチャー」の続編。1作目では小学生だったキャラクターが成長して登場。現実世界崩壊のカウントダウンが始まり、“選ばれし子どもたち”が追い詰められる。主人公・八神太一の妹・ヒカリにも異変が起こる。

 シリーズはバンダイの携帯液晶ゲーム機から生まれたアニメ。初代「デジモンアドベンチャー」は、小学生の八神太一らがデジタルワールドという世界に飛ばされ、奇妙な生物デジタルモンスターと冒険する姿が描かれた。「tri.」は初代の放送開始から15周年を記念して、2014年に製作が発表された続編。「デジモンアドベンチャー02」の最後の戦いから3年後を舞台に、太一たちが高校生となって登場している。

 第5章は、望月芽心が謎の男に傷つけられるのを見たパートナーのメイクーモンが再び暴走する。暴走するメイクーモンの出現で、現実世界崩壊のカウントダウンが始まる。現実世界では、次々と異変が発生。太一たち“選ばれし子どもたち”が現実世界に戻ると、人々に追われ、孤立。ヒカリにも異変が起こる。

 過酷な運命にほんろうされる“選ばれし子どもたち”は「自分たちは、なぜ選ばれたのか?」と自問自答することになる。つらいシーンも多いが、乗り越えようとする太一たちの姿に心を打たれる。衝撃としか言いようがない展開もあり、残すところ第6章のみとなったが、どうなるのか……最後が気になるところだ。(小西鉄兵/MANTAN)

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