米俳優トム・クルーズさんが7月18日、東京都内で行われた人気アクション映画「ミッション:インポッシブル(M:I)」シリーズの最新作「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(2018年8月3日公開)の来日会見に、共演のヘンリー・カビルさんとサイモン・ペッグさん、クリストファー・マッカリー監督と登場。過激なアクションシーンの裏話など、撮影エピソードを語った。
記者の質問と、登壇者の回答は以下の通り。
――撮影中に(クルーズさんの骨折で)撮影が中断というニュースもあり、日本でもたくさんのファンが心配し完成を待ちわびていました。撮影中のエピソードや作品への手応えを教えてください。
クルーズさん:日本に戻ってこられて本当にうれしく思っています。23回目の来日だそうです。家に帰ってきた気がしますし、今回は仲間と一緒に参りまして、作品を皆さんにお届けできることをうれしく思っています。
(撮影では)足首をくじきました。骨を折りました。とても痛かったんです。壁にぶつかった途端に「あ、折れた」と思いました。しかし芝居上、(その後も)カメラの前を通らないといけない。だから痛かったですけど我慢して、カメラの前を走りました。それからすぐにテントに行き、監督に「折れちゃった」と言いました(笑い)。
マッカリー監督:映画は半分は撮り終えていましたけど、脚本がまだできていなかったんです。時間が稼げたのはいいことでした(笑い)。
クルーズさん:(医者には)9カ月ぐらいかかるんじゃないかと言われました。私が「6週間で現場に戻りたい」と言ったら、あきれた顔で見ていました。で、ちゃんと6週間で現場に戻りました。それで、(挑んだのが)走る場面。11週間走り続けました。ノルウェーの山に、9週間ぐらい登りました。
マッカリー監督:骨折の後、復帰した最初のシーンが崖の上のシーンでした。
クルーズさん:もちろん(完治はせず)骨折したままです。走っている場面は、ちゃんと痛みは感じていました。
――今回の撮影でどんなところに手応えを感じましたか。
マッカリー監督:前作「ローグ・ネイション」を撮り終えた後、「次の続編をやる人はかわいそうだね、監督。すべてやり尽くしてしまったね」と(クルーズさんと)話していたんです。そうしたら、僕が監督をすることになった(笑い)。
とにかく、2度目ということで、前の作品を超えようという気持ちでは臨まない。この「ミッション」シリーズに入っているにふさわしい作品にしよう、とそういうふうに決めました。どれだけ大作になるかは、実際に編集してみて初めて分かったんです。で、テスト試写をやりまして、オーディエンスに実際に見ていただいたんですね。そうしたら、「アクションが多すぎる」と言われたんです。それで、実際にアクションシーンを少しカットしました。
ペッグさん:私の大きなアクションシーンは全部カットされました(笑い)。