2016年に野間児童文芸賞を受賞した柏葉幸子さんの小説「岬のマヨイガ」(講談社)が、アニメ化され、劇場版アニメとして2021年に公開されることが分かった。岩手県の古民家を舞台に居場所を失った17歳の少女と住人たちの共同生活が描かれる。「のんのんびより」などの川面真也さんが監督を務め、「若おかみは小学生!」などの吉田玲子さんが脚本を手掛ける。「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズなどのdavid productionが制作する。
「岬のマヨイガ」は、居場所を失った17歳の少女が、海の見える古民家・マヨイガにたどり着き、血のつながりがない新しい家族たちと共同生活を送る姿が描かれる。フジテレビがアニプレックス、イオンエンターテイメントなどパートナー各社と取り組むアニメプロジェクト「ずっとおうえん。プロジェクト 2011+10…」の一環で製作される。東日本大震災から10年の節目となる2021年に、同作を含め岩手県、宮城県、福島県をそれぞれ舞台とするアニメを製作する。
岬にたたずむ少女が描かれたティザービジュアルが公開された。「子狐岬、4SLDK、平屋一戸建て」というコピーが添えられている。少女が古民家で過ごす姿を描いたティザーPVも公開。岩手県出身でフジテレビの久慈暁子アナウンサーがナレーションを担当した。