俳優の山田孝之さんが10月5日、東京都内で行われた映画「デイアンドナイト」(藤井道人監督、2019年1月26日公開)の完成報告会見に参加。今作でプロデューサーを務めた山田さんは「最近、変な仕事ばかりしていて、俳優として危機的状況に陥り、自ら映画を作れば存続できるんじゃないかなと思い、阿部(進之介)ちゃんと藤井くんが企画を練っている中、なんとか入り込みました。ただキャスティングされず、プロデューサーとしてしがみついてこの場にいます」とジョークを交えて語り、周囲を沸かせていた。
会見には、企画を担当し、主演を務める阿部さんのほか、安藤政信さん、清原果耶さん、藤井監督も参加。今作は「悪と正義」をテーマに、山田さんと阿部さん、藤井監督が4年間かけて脚本を練ったという。山田さんは「若いチームで粗削りな部分もたくさんありますけど、素晴らしいキャスト、スタッフ、皆さんの力で残る映画になったと思っていて、皆さんに感謝です」と話した。
映画は、父(渡辺裕之さん)が自殺し、実家へ帰った明石幸次(阿部さん)が主人公。父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた崩壊寸前だった。そんな明石に児童養護施設のオーナーを務める男、北村(安藤さん)が手を差し伸べる。孤児を父親同然で養うかたわら、「子供たちを生かすためなら犯罪をもいとわない」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に明石は魅せられていく。そんな明石を児童養護施設で暮らす少女・奈々(清原さん)は案じていたが、明石は次第に復讐(ふくしゅう)心に駆られ、善悪の境を見失っていく……というストーリー。