俳優の妻夫木聡さん主演の映画「ある男」(石川慶監督、11月18日公開)の特別映像が8月30日、公開された。映画製作のメーキングと、妻夫木さん、安藤サクラさん、窪田正孝さんのコメントが盛り込まれた映像となっている。
石川監督が「この映画をほかの監督に撮られたら悔しい」と思うほど原作小説のストーリーに魅了され映画化された本作。主演の妻夫木さんは「難しい題材ではあるが、長い小説を映画にするにあたって、すごく深く掘り下げることができた」と語る。メーキングでは、監督とキャストたちがディスカッションしている姿などが収められ、製作現場の作品に懸ける熱量が感じられる。
映画は、平野啓一郎さんのベストセラー小説「ある男」が原作の「愛」と「過去」をめぐるヒューマンミステリー。
弁護士の城戸(妻夫木さん)は、かつての依頼者である里枝(安藤さん)から、里枝の亡くなった夫「大祐」(窪田さん)の身元調査という奇妙な相談を受ける。里枝は離婚を経て、子供を連れて故郷に戻り、やがて出会う「大祐」と再婚。そして新たに生まれた子供と4人で幸せな家庭を築いていたが、ある日「大祐」が不慮の事故で命を落としてしまう。悲しみに暮れる中、長年疎遠になっていた大祐の兄が法要に訪れ、遺影を見ると「これ、大祐じゃないです」と衝撃の事実を告げる。愛したはずの夫「大祐」は、名前もわからないまったくの別人だった……というストーリー。