新人の白鳥晴都さんが主演の映画「ぜんぶ、ボクのせい」(松本優作監督、8月11日公開)の本編映像が8月8日、公開された。主人公・優太(白鳥さん)がホームレス・坂本(オダギリジョーさん)と盗んだ自転車を片岡(仲野太賀さん)が働くリサイクル工場へ持っていくシーンが収められている。
「ぜんぶ、ボクのせい」は、自主制作映画で世界中の映画祭を席巻した松本監督の商業デビュー作。児童養護施設で母の迎えを待ちながら暮らす優太(白鳥さん)は、ある日、偶然母の居場所を知り、会いたい一心で施設を抜け出す。しかし、そこにいたのは同居する男に依存し自堕落な生活を送っている母(松本まりかさん)だった。絶望した優太は、当てもなく海辺を歩いていると、軽トラで暮らすホームレスの男・坂本(オダギリさん)に出会う。何も聞かず自分を受け入れてくれる坂本と、わずかな金銭を稼ぎながら寝食をともにする。裕福な家庭に育つも、家にも学校にも居場所がない少女・詩織(川島鈴遥さん)とも顔見知りになり、優太は自分と同じ寂しさを抱えながらも心優しい詩織にひかれていく。しかしそんな穏やかな日々もある事件によって終わりを告げ……というストーリー。
今回公開された映像は、優太と坂本が盗んだ自転車をリサイクル工場へ持って行くシーンから始まる。盗んだ自転車なのではないかと疑われるも、坂本は優太のおばあちゃんが使わなくなった物だとごまかす。初めて優太の姿を見る片岡は「このおっさんに誘拐されたんでしょ」と坂本を疑い続ける。自転車が1万5千円で売れ、お金を受け取った坂本は、優太に出会った時に借りたお金をその場で返すも……という内容。坂本というつかみどころのない役柄を演じるオダギリさんと、ユーモアあふれる演技の仲野さんによる巧みな掛け合いに注目だ。