人気SF特撮人形劇「サンダーバード」の完全新作、日本語劇場版「サンダーバード55/GOGO」で、樋口真嗣監督が構成したシーンの映像が12月9日、公開された。「サンダーバード」の生みの親であるジェリー・アンダーソンさんが手掛けたSF特撮ドラマ「謎の円盤UFO」をオマージュしたシーンから始まり、矢島正明さんのナレーションが流れ、メカが登場した。
樋口監督は「オリジナルに対する敬意として、新たな解釈や余計な講釈を一切排除して、我々が初めて触れた当時と同じく“日本語版”を当時と同じ東北新社様で制作できたことも身に余る光栄です」とコメント。同作を手がけたスティーブン・ラリビエープロデューサーは「単に英語に字幕を付けただけではなく、日本の文化に合った形で見てもらいたいと思っていました。樋口真嗣さんは、私たちが作ったものを尊重しつつ、皆さんが昔から観ていた日本ならではの『サンダーバード』になるように構成してくれました。『FAB』『ハイ、パパ』も健在です」と話している。
新作は、「サンダーバード」の日本放送開始55周年を記念した「サンダーバード55周年プロジェクト」の一環として公開される。英国のクラウドファンディング企画で2015年に制作され、参加者向けに公開された計3話のエピソードを、映画「シン・ゴジラ」などで知られる樋口監督が一本の映画として日本公開用に再編集する。2022年1月7日から劇場上映されるほか、同8日からオンライン上映される。