女優の岸井ゆきのさんが3月12日、東京都内で行われた主演映画「愛がなんだ」(今泉力哉監督、4月19日公開)の完成披露上映会に共演の成田凌さんや深川麻衣さんらとともに登場した。
映画は直木賞作家の角田光代さんの同名小説(角川文庫)が原作。28歳の会社員のテルコ(岸井さん)は友人の結婚パーティーで偶然出会ったマモル(成田さん)に一目ぼれ。思いを募らせたテルコは、仕事を失いかけても自分の時間のすべてをマモルにささげ、ようやくデートをする関係にまでこぎ着ける。夢にまで見た幸せな時間を過ごすが、2人の時間を重ねるほど突き付けられる現実は「マモルにとって、テルコは恋人ではなく、ただ都合のいい女でしかない」ということ。そのことを分かっているテルコは今の関係を保ち、嫌われないことに必死だった。
親友の葉子(深川さん)はそんなテルコを冷たい目で見るが、一方でそんな葉子も実は、自分にとって都合のいい相手・葉子のことが大好きなナカハラ(若葉竜也さん)に、マモルと同じような態度をとっていた。そんなある日、マモルの態度が急に冷たくなり、連絡が途絶える。3カ月がたったころ、マモルから電話を受けて会いに行くと、彼の隣には年上の女性、すみれ(江口のりこさん)がいた……というストーリー。