ダンス＆ボーカルグループ「EXILE」の黒木啓司さんが青年海外協力隊50周年記念映画となった初主演映画「クロスロード」（28日公開、すずきじゅんいち監督）で共演した渡辺大さんとともに、青年海外協力協会の冨永純正会長から感謝状を贈られた。授与式は11月16日、同映画の完成披露試写会の直前に行われ、黒木さんは「自分としても初主演作ということで、本当にスタッフと共演者の方々に見守ってもらいながらできました。これを通してたくさんの方に協力隊を知ってもらい、ボランティアの素晴らしさを伝えていきたい」と語った。

　映画は、ボランティア活動に懐疑的ながら熱い思いを秘めている隊員・沢田樹（黒木さん）と体より先に頭で考えてしまう隊員・羽村和也（渡辺さん）との対立を軸に、青年海外協力隊の活動を通じて成長していく若者たちの姿を描く。黒木さんは「日本人の優しさがあれば誰でもできること。若い人にもっともっと伝えたい」と熱く語った。渡辺さんも「映画の持つ意味はすごく大きい。この映画で終わることなく協力できれば」と意欲を見せた。

　すずき監督も「若い人は最近海外に行かない人が多いそうなのですが、ぜひ自分の目でいろいろと体験したり、感じたりしてほしい。この作品がそのきっかけになれば」と語った。16日の完成披露試写会には、黒木さん、渡辺さん、すずき監督のほか、同映画を応援するため協力隊員としての赴任経験を持つ人気作家の湊かなえさん、小池百合子衆議院議員も出席した。映画は28日から公開。