女優の有村架純さんが主演する映画「夏美のホタル」(廣木隆一監督、6月11日公開)の予告編が4月22日、公開された。映画の主題歌に、「YouTube(ユーチューブ)」のチャンネル登録者数が13万人(16年4月1日時点)を超え、注目を集めている歌手のUruさんのデビュー曲「星の中の君」が決まったことも分かった。また有村さんの切なげな表情や、バイクの脇に寄り添う大人と子供の後ろ姿の写真などでデザインされた新しいキービジュアルも公開された。
約1分半の予告編には、「星の中の君」をバックに、有村さん演じる主人公の夏美と父が川辺でホタルを発見する回想シーンや、夏美が工藤阿須加さん演じる恋人の慎吾とけんかをするシーンなどが収められている。
「夏美のホタル」は森沢明夫さんの小説(角川文庫)が原作。写真家になる夢と、恋人の慎吾(工藤さん)との関係に悩んでいた夏美(有村さん)は、父の形見のバイクで思い出の森へ向かい、小さな商店の店主・恵三(光石研さん)とヤスばあさん(吉行和子さん)の親子に出会う。そこに居候することになった夏美はある日、恵三が別れた家族との間に埋められない溝を抱えて苦しんでいることを知り……というストーリー。小林薫さん、村上虹郎さんらも出演する。
有村さんは、Uruさんの曲が主題歌に決定したことについて「(映画は)心に響くものが詰まってる作品です。親心、子心、普段見落としてしまいがちな身近な人の小さな優しさという作品のメッセージが、Uruさんの歌声に乗って伝わってくれたらいいなと思います」とコメント。Uruさんは「『星の中の君』は『星』と『君』と『僕』というシンプルな情景ですが、人を思うということの奥ゆかしさを改めて感じることのできる曲になってくれたらうれしい」と、メッセージを寄せている。