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俳優の藤岡弘、さん(69)が、今年で45周年を迎える特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの劇場版最新作「仮面ライダー1号」で主演することが28日、明らかになった。1972年に公開された映画「仮面ライダー対じごく大使」以来44年ぶりに仮面ライダー1号として主演することになった藤岡さんは「まさか(放送開始から)45年を経て主演ができるなんて思わなかったな。お話を聞いたときは血が騒ぎましたね」と思いを語っている。
「仮面ライダー」シリーズは71年に放送が開始され、第1作「仮面ライダー」では藤岡さんが主演し、視聴率30%超えを記録するなど変身ヒーローブームを巻き起こした。今回の劇場版では、長年にわたって海外で悪と戦っていた初代・仮面ライダーの本郷猛が、一人の少女の危機を知り、急きょ日本に帰国。仮面ライダーゴースト=天空寺タケルやその仲間たちと出会い、少女の危機、そして日本の最大の危機を救うべく“変身”する……というストーリーだ。また、今回は仮面ライダー1号の新たな実写ビジュアルも公開され、愛車のサイクロンは“ネオサイクロン”へと進化を遂げた。
企画段階から携わったという藤岡さんは「今回演じるに当たり、当時どういう気持ちで取り組んだのか原点を振り返りました。そのときの思いをもう1回投入しようと思ったんですね。当時見ていた人を失望させたくないですからね」と気合十分で、「自分としては、一生懸命頑張らせていただきました。映画では生のアクションも見ものだと思いますよ。いろんなものが進化してパワーアップしているからね」と語っている。
藤岡さんは初代「仮面ライダー」9,10話の撮影中にバイクで転倒し、全治6カ月の重傷を負ったため、「本郷猛は海外のショッカー支部との戦いに赴き、その後を継ぐ新しい仮面ライダーが登場する」という設定が生まれ、仮面ライダー2号に受け継がれたという経緯があり、白倉伸一郎プロデューサーは「テレビでは成しえなかった本郷猛の単独主演を全うしてほしかったという思いがあり、今まで一度もなかった『仮面ライダー1号』を映画で見たいと思ったんです」と説明している。映画は3月26日公開。