特撮ドラマ「ウルトラマンタイガ」の劇場版「劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス」(市野龍一監督、3月6日公開)の会見が2月27日、東京都内で行われ、新世代のウルトラマン“ニュージェネレーションヒーローズ”、ウルトラマンレイガ、ウルトラマンタロウ、ウルトラマントレギアというウルトラマン14体が大集結した。この日は、完成披露舞台あいさつを行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、マスコミのみによる無観客の会見へ変更になった。
会見には、主人公・工藤ヒロユキ役の井上祐貴さんら「ウルトラマンタイガ」のキャストが登場し、劇場版で登場する、ニュージェネレーションヒーローズの11のウルトラマンが合身する“神秘の巨人”ウルトラマンレイガの変身シーンを初めて生披露した。また、ニュージェネヒーローズの初代となる「ウルトラマンギンガ」で礼堂ヒカルを演じた根岸拓哉さんも登場した。
井上さんは、劇場版について「全部が見どころ。ニュージェネレーションヒーローズとしてやってきた中で、それぞれの作品のファンがいらっしゃる。そんなファンの方がちゃんと『うわ!』となれるシーンが組み込まれている」と見どころを語った。
トークでは、ニュージェネレーションヒーローズの中で一番好きなヒーローを答えるコーナーもあった。市野監督はウルトラマンタイガ、旭川ピリカ役の吉永アユリさんは「ウルトラマンエックスが格好いい」、宗谷ホマレ役の諒太郎さんは「(ウルトラマン)フーマ愛がかなり強いということはこれまでも言っているのですが、青いウルトラマンが大好き。だから、ウルトラマンブルが好き。(ウルトラマンブルに変身する)イサミ君もいいなと思っている」と回答した。
敵役でウルトラマントレギアの人間体である霧崎を演じる七瀬公さんは、好きなウルトラマンとして、前作の「ウルトラマンR/B(ルーブ)」劇場版に登場したウルトラマングルーブを挙げて「グルーブは、トレギアとして戦ったウルトラマン。(ウルトラマンロッソとウルトラマンブル、ウルトラウーマングリージョの)3体合体しているのにトレギアを倒せなかった。あわれだなと……」と霧崎風に話し、笑いを誘った。
井上さんは、劇場版で11のウルトラマンが合身するウルトラマンレイガに変身したことについて「ものすごくうれしいと同時に緊張感も湧いてきた。ただ、撮影が近づくにつれてやってやるぞという気持ちになった」と振り返った。
この日、イベントが変更になったことについては井上さんは、「この形になったのは仕方がない。みんなが健康で元気でいられるための賢明な判断」とコメント。市野監督は「楽しみにしてらっしゃった方には残念な結果になってしまった。ただ、不安をもったままだと作品を楽しめない。不安がない状態で改めて楽しんでいただきたい」と思いを語った。
「ウルトラマンタイガ」は、民間の警備組織E.G.I.S.(イージス)で平和のために働くヒロユキが、ウルトラマンタイガ、タイタス、フーマの複数ヒーローに変身し、活躍する。声優の寺島拓篤さんがタイガの声を担当。テレビシリーズが2019年7~12月に放送された。
劇場版は、ヒロユキが何者かに狙われ、新世代のウルトラマン“ニュージェネレーションヒーローズ”がヒロユキを救うべく集結。しかし、父タロウが“闇落ち”してしまい、タイガに襲いかかる。2013年にスタートした「ウルトラマンギンガ」から「ウルトラマンタイガ」まで約7年にわたり続いている新世代のウルトラマンシリーズの“クライマックス”が描かれる。