女優の樹木希林さんが5月26日、東京都内で行われた映画「あん」(河瀬直美監督、30日公開)のプレミアム試写会に登場。25日に閉幕したカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門のオープニング作品として出品された同映画に主演した樹木さんは「映画が終わったら(劇場が)暗いうちに逃げたいと思っていたけれど、先に拍手が始まって……」と振り返り「河瀬さんが私の方に手を差し伸べて(注目されて)すごく恥ずかしかった」と顔を赤らめた。
映画は、ドリアン助川さんの小説が原作。徳江(樹木さん)が作る粒あんが好評で繁盛するどら焼き店「どら春」だったが、徳江が元ハンセン病患者と分かり、徳江は「どら春」を追いやられてしまう……というストーリー。
原作者のドリアン助川さんは「ハンセン病の元患者の人生を描いているが、ハンセン病そのものというよりは人はなぜ生まれてきたのか、人生をまっとうするというのはどういうことかを描いています」と語った。試写会には樹木さん、ドリアン助川さんのほか、永瀬正敏さん、河瀬監督と特別来賓ゲストとして高円宮妃殿下、安倍昭恵首相夫人らが出席した。