2018年の「このミステリーがすごい!(このミス)」で1位にも選ばれた今村昌弘さんのミステリー小説を実写化した映画「屍人荘の殺人」(木村ひさし監督)の予告編が8月21日、公開された。俳優の神木隆之介さんが主演を務め、ミステリー愛好会に所属する大学生・葉村譲を演じる。また、女子大生探偵・剣崎比留子役で浜辺美波さん、ミステリー愛好会の会長・明智恭介役で中村倫也さんが出演する。12月13日公開。
「屍人荘の殺人」は今村さんのデビュー作で、「このミス」のほか「週刊文春ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベスト10」でも1位を獲得。「第18回本格ミステリ大賞」にも選出され、デビュー作としては史上初の4冠を達成した。
ミステリー小説オタクの大学生・葉村譲(神木さん)は、強引に入部させられたミステリー愛好会の会長・明智恭介(中村さん)に振り回され、学内のささいな事件に首を突っ込んでは、逆に波風を立ててしまう日々を送る。そんな自称「ホームズとワトソン」の前に、同じ大学に通う剣崎比留子(浜辺さん)が現れる。彼女は警察からも信頼を得ている私立探偵で、葉村たちに音楽フェス研究会の夏合宿への参加を持ちかける。「今年の夏合宿で何かが起こる……」と比留子に届いた犯行予告に明智は興味津々。なぜ2人に声をかけたのか、比留子はその理由を明かさないことを交換条件に、彼らとともに合宿地へと向かう。
合宿地「紫湛荘」で葉村たちはフェス研メンバーたちと合流。昨年、参加者の一人が合宿後に自殺を遂げていたにもかかわらず、OBたちは気にもせず、女性陣を引き連れて意気揚々とフェスへと向かう。しかしフェス会場で彼らは、想像しえなかった事態に遭遇。なんとか紫湛荘に逃げ込み、立てこもりを余儀なくされる。そんな緊張と混乱の一夜を明かした彼らの前に現れたのは、密室で発見された、部員の一人の惨殺死体だった。しかもそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった……というストーリー。
連続ドラマ「99.9 -刑事専門弁護士-」シリーズや「劇場版 ATARU」、「警部補 矢部謙三」シリーズを手がけた木村ひさし監督が手がけ、「TRICK」シリーズやドラマ「MR.BRAIN」「金田一少年の事件簿」などを手がけた蒔田光治さんが脚本を担当する。