歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが6月23日、東京・渋谷の「Bunkamura シアターコクーン」で会見。海老蔵さんは妻でフリーアナウンサーの小林麻央さんが死去したことを公表し、何度も涙で言葉を詰まらせ、涙を拭いながら、麻央さんとの最後の時間や子供たちの様子などについて明かした。会見の主な内容は以下の通り。
(冒頭あいさつ) このたびは、わざわざご報告するようなことではないかもしれませんけれど、今朝、家の前にも多くのマスコミの方がいらっしゃいました。ご報告をするということも一つ義務なのかなと思います。
昨日夜に、妻・麻央が、旅立ちました。それによりまして、いろいろとございます。その中で家族の時間や家族で話すべきこと、また子供たちとのこと、そういった時間の中で、思った以上に皆様に伝わったのが早かったということで、急きょ、このように皆さんにお時間を作っていただいたのも、多くの方に迷惑かからないようにと。ブログやアナウンサー時代から妻のことを応援してくださった方にご報告ということでこのような時間を設けさせていただきました。本日はどうぞよろしくお願いします。
――麻央さんとの最後の時はどなたがいて、どんな言葉をかわされた?
私は昨日も舞台でございまして、それまで麻耶さんと麻央のお母さんとずっと看病してました。私は昨日、舞台が終わった後に、ここで別の撮影がございまして、その後にロビーでまた別の稽古(けいこ)がございました。そして、そのときにお母様からLINEが来てたんですけど、そのとき僕は見ることができませんでした。約1時間半ほど遅れて見た内容が、具合が悪いと、お医者様も来ていて、家族を呼んだ方がいいという内容でして、私も慌てて急いで家に帰ったわけです。
そうして帰りましたら、まだ麻央はこの世にいてくれて、たまたま私が妻の前に座って呼吸が苦しそうだったので、大丈夫かなと、一昨日まではしゃべれたんですけど、昨日はずっとしゃべれずにいたので、これは本当に不思議な話なんですけど、息を引き取る瞬間、不思議なんですが、愛していると言って、彼女が……。その一言を言って……。泣いちゃいますよね。その一言を、愛してると言って、それで、そのまま旅立ちました。
僕が言ったわけではなくて、彼女が旅立つ間際に、愛してる、るが聞こえたかか聞こえなかったか分からないですけど、旅立ったのがちょっと、何と言うんでしょうか。こんなに愛されていたのは、よく分ってたんですけど、最後の最後まで愛していてくれたことに……何ともいえませんね。(何度も涙を拭う)