俳優の斎藤工さんが4月13日、東京都内で行われた、動画配信サービス「Hulu(フールー)」で23日から配信されるオリジナルドラマ「息をひそめて」の完成披露試写会に共演する夏帆さんらと登場。斎藤さんは、コロナ禍を舞台にした今作にちなんで「この1年で変わったこと」を聞かれると「腸活と菌活をしています」と告白。菌や発酵食品について調べたという斎藤さんは、「豆腐だったり納豆だったり味噌汁だったり、すでに文化として素晴らしいものがあるんだなと気づいた一年でした」と話し、「今もお味噌を作ったり……。発酵に魅せられて生きています」と笑いながら発酵にハマっていることを明かした。
斎藤さんと共演する夏帆さんは、同じく「この1年で変わったこと」として、撮影現場でマスクやフェースシールドを着用することや、コーヒーやお菓子が置いてある“お茶場”がなくなったことなどに触れ「ないとこんなに寂しいんだなって……」と切ない気持ちを吐露。ただ、一方で「変化の多い1年を経て、改めて大事にしたい人、もの、時間など、今までボヤっとしていたものがより輪郭がはっきりしたというか、この先もずっと大事にしていきたいものがより明確になった1年だったと思います」と前向きな思いも明かしていた。
さらに、昨年は撮影現場に行けない期間が多かったという夏帆さんは、「この1年で一番幸せだったこと」として、「こんなこと言うと仕事人間みたいで嫌なんですけど……久しぶりに撮影現場に行ったときに『ああ、やっぱり現場って楽しいな』と思って、すごく幸せを感じた。『こうやってお芝居できるのがすごく幸せだな』と、そんなふうに感じた自分も意外で、大きな発見でした」と振り返っていた。
完成披露試写会には萩原利久さん、蒔田彩珠さん、中川龍太郎監督も出席した。
「息をひそめて」は映画「四月の永い夢」で知られる中川監督と、綾野剛さん主演の映画「そこのみにて光輝く」の脚本を手がけた高田亮さんによるオリジナル作品。1話完結のオムニバス形式で、全8話で構成される。家に帰れず寮で暮らしたままの大学生、宅配のアルバイトをする娘と父親、在宅勤務で24時間顔を突き合わせることになる夫婦、最後の合唱コンクールが中止になった高校生など、コロナ禍の2020年を舞台に、多摩川沿いに暮らす人々のささやかな日常を描く。
ドラマは4月23日に全8話一挙配信。