BS11の報道番組「ウイークリーニュースONZE」のビジネス情報コーナー「BizBuz」では、「団塊世代を狙え!進化するシニア向け家電」と題して、家電メーカーのシニア層向け戦略を紹介した。
第1次ベビーブームに生まれ、高度経済成長を支えた「団塊の世代」が定年を迎え、65歳以上の人口は3000万人を超え、総人口に占める割合は25%と過去最高を記録した。シニア層による消費市場は100億円を超え、
全体の40%以上を占めるほどになっている。この世代は大量生産、大量消費社会の成長とともに歩んできたため、ビジネス的にも注目を集めている。
そんなシニア層を狙って、家電メーカーが競ってシニア向けの家電製品を投入している。パナソニックでは去年から「Jコンセプト」というシリーズをスタートさせ、本体重量2キロという世界最軽量掃除機や洗濯機の底を浅くして、深くかがまなくても衣類を取り出しせるようにした洗濯機などを発売している。
またタイガー魔法瓶が発売している大人のための炊飯ジャーは、クッキングプレートが入っていて。炊飯時の熱でおかずが同時に調理できる。炊けるご飯の量がすくなく、元々若い世代の女性をターゲットに開発された製品だが、シニア夫婦にも十分な量だということで人気という。これまで「高性能・高機能」の家電は大きいサイズが主流だったが、価格が高くても付加価値を重視するシニア層に向け、各メーカーは高性能でコンパクトな製品を投入してる。
また、三菱電機は8月に「三菱大人家電」というサイトを開設した。テレビ、洗濯機、冷蔵庫が「三種の神器」だった高度掲載長期から家電製品の進化を見続けている世代にふさわしい家電を提案する、というコンセプトで、プロが家電選びをサポートするコンシェルジュサービスでは「火を使わないIHにコンロを替えたいけど操作が簡単なものは」「あまり高さがない冷蔵かはないの」「子供が独立して小さい炊飯器に替えたいけどおいしく炊けるの」といったシニア層の家電への疑問に答え、オススメの家電も紹介されている。
今後ますます拡大していくシニア市場。お金もあって目が肥えているシニア層の需要にどう応えていくか
メーカーの工夫が試されそうだ。
2015年9月13日放送
放送時間:BS11毎週日曜日 午後6時00分~6時55分
キャスター:
元村 有希子(毎日新聞編集委員)
田野辺 美鈴
コメンテーター:
山路 徹(ジャーナリスト)
BizBuzコーナー
出演:猪狩 淳一(毎日新聞デジタル)