女優の中谷美紀さんと神野三鈴さんが12日、東京・渋谷のパルコ劇場で13日に初日を迎える舞台「メアリー・ステュアート」の会見に登場。スコットランド女王メアリー・ステュアートを演じている中谷さんは、神野さんが演じる「国家と“結婚”をした」と言われるイングランド女王エリザベス1世に「共感する」といい、「演じることと“結婚”したわけではないですが、私も多くのものを犠牲にしてきましたので」と理由を明かした。
一方、エリザベス1世役の神野さんは「私はダメダメ人間なので、どちら(メアリー・ステュアートとエリザベス1世)も遠い気がしますが」と前置きしつつ、「メアリーの気持ちもよく分かりますし、エリザベスのように『しなければ』と思っていることもたくさんあるので、いま私の中には2人がいます」と語った。
舞台は、16世紀を舞台に、スコットランド女王メアリー・ステュアートとイングランド女王エリザベス1世という2人の女王を、イタリア人作家のダーチャ・マライーニさんが女性の視点から描いた作品。中谷さんは生後6日目でスコットランドの王位を継承し、国や宗教に翻弄されながらも「女」として果敢に生き、「男」で身を滅ぼしたと言われるメアリー・ステュアートを含む3役を演じる。神野さんは政治にまつわる男女間のいさかいを嫌い、「国家」と“結婚”をしたといわれる「ヴァージン・クイーン」ことエリザベス1世とステュアートの乳母を演じている。パルコ劇場で7月5日まで上演。