「第54回ミス日本コンテスト2022」の最終審査が1月24日、東京都内で行われ、東京都出身、国際基督教大学(ICU)教養学部3年の河野瑞夏(こうの・みずか)さん(21)がグランプリに輝き、審査会後、取材に応じた。2年前に摂食障害を経験した河野さんは、「痩せて注目を浴びたい、痩せることで人から認められるんじゃないかと思っていた」と明かし、当時の自分に「あなたの幸せは自分の中にあるよと伝えたい」と語った。
河野さんは「(痩せようとして)人と食事をしなかったので、気づかないうちに自分がひとりぼっちになっていて、痩せ過ぎていても周りから見てみないふりをされました。それでも痩せることを捨てられず、孤独のなかでの葛藤が苦しかったです」と振り返る。「外(そと)に何かを求めなくても、自分の中にちゃんとあるよっていう風に(過去の自分に)言ってあげたい」と思いを語った。
河野さんの将来の夢はジャーナリストで「みなさんがもっとメンタルヘルス、精神の健康について考える機会を増やすメディアをつくりたいと思っています」と目標を語った。
美の秘訣(ひけつ)を聞かれると「内面でいうと、感謝の気持ちを忘れないことだと思っています。食生活では、いろいろ悩むこともありましたが、食べ物に感謝して、一緒に食べる人とその時間を共有することを心がけています」と笑顔で話した。
「ミス日本コンテスト」は「日本らしい美しさ」を目指し、容姿だけでなく心の持ちようや社交性など幅広い人間性を問うコンテスト。1950年から開催され、これまでに女優の山本富士子さんや藤原紀香さんらを輩出している。この日の最終審査では、11人のファイナリストが着物審査、ドレス審査、スポーツウエア審査に挑んだ。