「第75回毎日映画コンクール」(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の表彰式が2月17日、めぐろパーシモンホール(東京都目黒区)で開催され、映画「罪の声」(土井裕泰監督)で男優助演賞を受賞した宇野祥平さんが登壇。宇野さんは、同作で共演した俳優の小栗旬さんと星野源さん、スタッフ、観客に感謝の思いを伝え「いろいろな方々のおかげで、その出会いに助けられて、(自身が演じた)聡一郎という人物を作ってこれました」と話した。
同作は、18万部を超える塩田武士さんの同名ベストセラー小説が原作。ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」などの野木亜紀子さんが脚本を手がけた。平成も終わりを告げようとするとき、昭和最大の未解決事件に翻弄(ほんろう)される2人の男の姿を描いた。宇野さんは子どもの頃、自身の声が犯罪に使用されてしまった生島聡一郎を演じた。
小栗さん、星野さんとの共演について、宇野さんは「ものすごく聡一郎ともども、デリケートに接してくれたのですごくやりやすかったといいますか、出会いのシーンからお会いしたのですが、すっと入っていける気がしました」と語っていた。
「毎日映画コンクール」は、日本で最も長い歴史を持つ映画コンクールの一つ。今年は長澤まさみさん主演の「MOTHER マザー」(大森立嗣監督)が「日本映画大賞」に選出されたほか、主演した森山未來さんが男優主演賞を受賞した「アンダードッグ」(武正晴監督)が日本映画優秀賞、撮影賞、録音賞も受賞して最多4冠を達成した。
表彰式には、森山さん、「喜劇 愛妻物語」(足立紳監督)で女優主演賞を受賞した水川あさみさん、「朝が来る」(河瀬直美監督)で女優助演賞を受賞した蒔田彩珠さんらも登壇した。