今年流行した言葉を決める「2015 ユーキャン新語・流行語大賞」の候補が11月10日、公式サイトで発表され、お笑いコンビ「クマムシ」の歌ネタ「あったかいんだから」がノミネートの50語に入った。2人はノミネートを聞くと、「ヒャッホーやったぜー!」「フー!」と大はしゃぎで、喜びを爆発させた。
同賞は1984年にスタートし、毎年12月上旬に発表。「現代用語の基礎知識」(自由国民社)の読者審査員のアンケートで候補語を選出し、選考委員会がトップテンと年間大賞を選ぶ。発表は12月1日を予定している。クマムシの歌ネタ「あったかいんだから」は、多くの芸能人がカバーして人気急上昇し、2月にCDデビューを果たした。さらに、クマムシの2人は月刊情報誌「日経トレンディ」(日経BP社)が選ぶ「2015年のヒット人」にも選出されるなど、注目を集めている。
長谷川俊輔さんは「数いるライバルの中で、しっかりとノミネートできたのは、皆さんのお陰。全国を回って皆さんと『あったかいんだから』をやったから」とファンに感謝。「今年おそらく一番僕が『あったかい』という言葉を使ったと思うので、皆さんの心をあっためてこられたんじゃないか」と自信を見せた。歌っていない相方の佐藤大樹さんも「(イベントで)『あったかいんだからポーズで写真を撮りましょ』っていうと、みんな教えなくてもやってくれる。ちっちゃい子からお年寄りまで、普及しているな、(候補の一角を)取っちゃうなというのは感じていました」とうなずいた。
ノミネート決定前の取材で、佐藤さんは自身が叫ぶフレーズ「パーリーピーポー!」でも同賞を狙っているといい、「史上初のコンビでダブル受賞したいですね」と野望を語っていたが、「パーリーピーポー!」はノミネートされず、「それはまあいい……」とがっくりと肩を落とした。だが、「それこそ、来年(の流行語大賞)は『パリピー』ですよ! それがガンガンいきますから!」と気を取り直し、芸人が流行語大賞を取ると次の年に“消える”というジンクスについては気にしていない様子で、「大丈夫! いける気がしますよ!」と語った。長谷川さんも「念願のレギュラーも決まりましたし、このままいけそうな気がしています」とうなずいた。