スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーとアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」などで知られる庵野秀明監督が8月26日、東京都内で開かれた「第27回東京国際映画祭(TIFF)」の記者会見に登場した。鈴木プロデューサーは自身が企画したTIFFの庵野監督の特集上映「庵野秀明の世界」について「宮崎駿なきあとは、庵野秀明しかいない。庵野も決して若くないし、(アニメ界の)歴史上の人物。彼が(アニメ界を)けん引していくと思っている」と語ると、庵野監督は「大きく出ましたね……」と困惑した様子だった。
「庵野監督がジブリ入りすることは?」と聞かれると、鈴木プロデューサーは「それはないんじゃないかな? 彼は(庵野監督率いるアニメ制作会社)カラーという会社にこだわっているから」と否定した。
TIFFは、1985年にスタートし、今年で27回目を迎えるアジア最大級の映画祭。10月23~31日に開催され、庵野監督の特集上映「庵野秀明の世界」が実施される。学生時代に制作した「じょうぶなタイヤ! SHADOタイヤ」、「ふしぎの海のナディア」「トップをねらえ!」「ラブ&ポップ」などの監督作、「超時空要塞マクロス」「王立宇宙軍 オネアミスの翼」「風の谷のナウシカ」などの参加作が上演される。会見には、映画祭のナビゲーターを務める岡本あずささんとハリー杉山さんらも登壇した。