ピン芸人日本一を決める「R-1ぐらんぷり2014」(関西テレビ・フジテレビ系)に、ファイナリストとして4回連続出場したお笑い芸人のヒューマン中村さんが、決勝戦を終えて、胸の内を語った。「今年は例年以上に優勝したい気持ちがあった。『今年(グランプリ)取らないでどうするねん!』と思った。悔難しい(くやむずかしい)ですね......」と、自身のネタで気持ちを表現して苦笑いする中村さんが、生放送では見られないR-1ぐらんぷりの舞台裏、自身のネタ、今後の目標について語った。
中村さんは、過去7回R-1ぐらんぷりに挑戦、2011年の第9回から今回まで、4回連続で決勝戦進出を果たし、昨年は惜しくも準優勝だった。今回はAブロックで、レイザーラモンRGさん、TAIGAさん、スギちゃんと対決し、視聴者投票で2位を獲得するもRGさんに敗れた。中村さんは「僕は地味に面白いのをねらっているんですが、RGさんは派手に面白かった。僕も笑ってしまったので納得です」といい、Aブロックについては「『お祭りブロック』だった。踊る阿呆(あほう)と見る阿呆、僕は見る方だった」と、くじ運のなさを嘆いたが、「Aブロックは本番のリハーサルが午前中に終わって、暇だったからみんなで『大江戸温泉』に行ったんです。戦いの前なのに裸の付き合いで仲良くなっちゃった」と、驚きの裏話を明かした。
生放送終了後は、ファイナリスト全員でスタジオに集まり、記念撮影をしたという。「4回(決勝戦に)出て、ファイナリスト全員が仲良くなってしまうのはこれが初めて」という中村さん。「やまもと(まさみ)さんの優勝にみんな納得しましたし、『このメンバーでまた集まろうな』って。スタッフの方も『今まで12回やったうちで、一番なごやかな大会でした』って言ってました」と明かした。やまもとさんとは「1回R-1関係の仕事でご一緒した。コントで勝負している人はあこがれです。2回戦で僕もコントにチャレンジして攻めてみた」と、振り返った。
番組打ち上げの後は、「(同じくファイナリストの)おぐさんのコントで音声で出演した芸人の一人が僕の元相方。おぐさんたちの飲み会に参加させてもらって、楽しく飲ませてもらった」と語ったが、「帰りのタクシーのドアが閉まった途端、悔しさがこみ上げてきた。楽しいのも一番、悔しいのも一番。今年のR-1は、楽悔しかった(たのくやしかった)......」と、複雑な心境を明かした。次回のR-1ぐらんぷりについても「もちろん出ます! ずっと浪人している気分ですし、優勝しないと卒業できない!」と、力を込めて宣言した。
早くも来年への思いを固める中村さんは、29日に東京・新宿シアターブラッツで単独ライブ「Humash!」を開催。おなじみのフリップ芸のほか、2回戦でも見せたコントも披露するといい、中村さんは「2回戦ですごく手応えがあった。コントも悪くない」と自信をみせている。また、同日には「M-1グランプリ」の王者「NON STYLE」の石田明さんとのトークライブも開催する。「石田さんとはお笑いの熱い話をしたい。R-1の裏話もしようかな......」とライブの内容を語っていた。