俳優の渡辺謙さんが4月26日、東京都内で行われた映画「追憶の森」(ガス・ヴァン・サント監督)のプレミアイベントに出席。渡辺さんは2011年の東日本大震災の直後にオファーを受けていたが、「死生観をテーマにしたものなので、そのときの心境としては背負いきれる余裕がなかった」と一度は出演をためらったことを告白した。
「追憶の森」は、富士山の北西に広がる青木ケ原の樹海が舞台。死に場所を求めてやってきたアメリカ人のアーサー(マシュー・マコノヒーさん)は、けがをし、寒さに震える日本人のタクミ(渡辺さん)と出会う。放っておくことができず、タクミと一緒に出口を求めて歩き始めるが、道はどこも行き止まりで、方向感覚を失った2人は森をさまよう……というストーリー。4月29日公開。