プロフィギュアスケーターの織田信成さんが5月4日、東京都内で行われた映画「殿、利息でござる!」(中村義洋監督)のトークイベントに登場。劇中では、男子フィギュアスケートの羽生結弦選手が仙台藩の藩主・伊達重村役で出演しているが、自身、織田信長の子孫でもあることから「殿様といえば僕じゃないかと。なぜ僕にオファーが来なかったのか」と口をとがらせ、「続編があればぜひ!」とアピールした。
「殿、利息でござる!」は、磯田道史さんの著書「無私の日本人」に収録されている実話「穀田屋十三郎」が原作。江戸時代中期の仙台藩吉岡宿が舞台で、年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、阿部サダヲさん演じる十三郎ら庶民9人が藩に千両を貸し、毎年の利子を全庶民に配る「宿場救済計画」を立て……というストーリー。羽生選手は、羽織袴に身を包み、美しいまげを結った姿で重村として登場する。
イベント後の取材で、織田さんは「羽生くんにも、この映画に出るって知ってから会ったときに、『殿、俺じゃん?』って言った。殿として愛されてきた自負があったんで、正直ショックでした……」と悔しい思いを明かした。一方で「羽生君と言えば、どっちかというと白馬に乗った王子キャラだと思う。逆に言えば王子キャラは空いているということ。奪われたので奪い返そうかな。プリンス的な感じでいこうかな」と野心を見せていた。映画は14日公開。