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 BS11の報道番組「ウイークリーニュースONZE」のビジネス情報コーナー「BizBuz」では、「超高齢化時代に注目!治療院の可能性」と題して、訪問型の治療院に注目した。

 一般的に「治療院」というと、はり師・きゅう師・あんまマッサージ師、柔道整復師のように、大学、専門学校などで3年以上基礎医学と専門の課程を学び、国家試験を取得した人が開業できる。はり・きゅうは、神経痛・リウマチ・五十肩などの慢性6疾患で、あんまマッサージは、手術や脳血管障害後の関節の動きや筋肉のまひに保険が適応される。また、柔道整復師は骨折、脱臼、打撲、捻挫など急性の損傷への施術、いわゆる整骨・接骨で神経痛・リウマチ・五十肩保険適応される。それ以外のカイロプラクティックなど、いわゆる整体は民間療法で特に法的資格はなく、保険は適応されない。

 「からだ元気治療院」は、患者宅へ出向いていく「訪問型」に特化した治療院で、林秀一代表取締役が地元沖縄県で治療院を成功させたノウハウを全国に広げようと展開している。東京都北区の遠藤三重子さんは、病気などでほとんど歩けない状態だったというが、介護のケアマネージャーのすすめで昨年から「からだ元気治療院」の北区店を利用しはじめ、「(治療する前は)あまり動けなくて食事なども主人につくってもらっていました。(治療後は)家のなかを歩くことも少し早く歩けるようになりました」と話している。

 治療院は、保険が適用されるため、1回0〜500円で利用できるため、週2〜3回の利用が可能。林さんは「高齢者にまつわる社会問題が大きく三つある、一つは老老介護の問題で、もう一つが独居老人の問題。もう一つが医療介護費の破綻の問題。高齢化社会で高齢者の数もどんどん増えており、厚労省によると、今後10年間で障害者の数も100万人増えるという。

 慢性的な疾患を担当するはり・きゅう・あんまマッサージは高齢化社会の中、ビジネス的にも可能性があるという。ただ。治療院のようなビジネスは患者つまり顧客を徐々に増やしていくビジネスで、いきなり売り上げを上げるのが難しく、開業後の廃業率が非常に高かったり、治療師の待遇がなかなか向上しないといった課題があったり、もうけ主義だけでは継続できない事業となっている。

「からだ元気治療院」FC本部東日本担当の張原正義さんは「治療をするというのは人の役に立つということ。私は生まれも育ちもこの(東京都)北区なので、北区に住む人たちに仕事・ビジネスを通じて喜んでもらうことができると思って選んだ。目標は、先生方の地位の向上というか、もっと鍼灸師やマッサージ師の先生たちの価値の向上をしたい、もう一つは地域にこだわって、北区の地域包括ケアシステムという、一人の患者様を中心に医療・介護の人間がグループを組むんですけど、その中の一躍を担えるような治療院になっていきたい」と話している。

 高齢化が進む中、さまざまな可能性がある治療院の存在にも注目してみてはいかがだろうか。

2016年2月7日放送

放送時間:BS11毎週日曜日 午後6時00分~6時55分

キャスター:

元村 有希子(毎日新聞編集委員)

田野辺 美鈴

コメンテーター:

山路 徹(ジャーナリスト)

BizBuzコーナー

出演:猪狩 淳一(MANTAN)

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