直木賞作家の井上荒野さんの小説「それを愛とまちがえるから」(中公文庫)がWOWOWで連続ドラマ化され、女優の稲森いずみさんが主演を務めることが10月19日、明らかになった。稲森さんがWOWOWのオリジナルドラマで主演を務めるのは、今回が初めて。また、同作で稲森さんは26年連続で連続ドラマ出演を果たす。稲森さんのインタビュー動画も公開された。
「それを愛とまちがえるから」は、結婚15年目を迎えて幸せな人生を送っているが、セックスレスになってしまった夫婦の行く末を描くラブコメディー。稲森さんは、夫とのセックスレスに悩みながら、“真面目に一生懸命不倫をする”主人公・伊藤伽耶を演じる。「101回目のプロポーズ」「最後から二番目の恋」「最高の離婚」などを手がけたフジテレビの宮本理江子さんがチーフ監督を務める。
稲森さんは「初めて台本を読んだときは、とても面白い作品だなと思いました。この作品は、日常で起こる夫婦のあるあるがたくさん詰まっています。その状況や相手の思いをどう捉えて、その後を生きていくのか、視聴者の方にもヒントになり、ポジティブな気持ちにもなれます。私が演じる伽耶は、とても真面目でいい人です。自分の中でため込んでいる思いが強すぎて、それがあふれ出てしまったときに、うまく処理をすることができなくて意外な言動をしてしまう。その言動がいろいろな面白い話に展開されていきます。それぞれのキャラクターも、とても可愛くていとおしくて笑えます。撮影中も笑ってしまうのを我慢することが大変でした。ぜひ、見ていただきたいです」とコメントしている。
「連続ドラマW それを愛とまちがえるから」は、専業主婦の伽耶(稲森さん)は、夫の匡と結婚15年目を迎えて幸せな人生を送っていたが、2人は長きにわたるセックスレスでもあった。ある朝、匡に恋人がいることを尋ねた伽耶だったが、自分にも恋人がいることに匡が気付いていたことを知る。実は伽耶もマンガ家の誠一郎と不倫関係にあった……という展開。