女優でフィギュアスケーターの本田望結(みゆ)さんが、「映画 聲(こえ)の形」などの山田尚子監督が手がける劇場版アニメ「リズと青い鳥」(4月21日公開)に声優として出演することが3月6日、分かった。吹奏楽がテーマのアニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する鎧塚みぞれと傘木希美を中心とした物語で、本田さんはみぞれらが演奏する曲「リズと青い鳥」と同名の童話に登場する少女と、リズの1人2役を演じる。アニメは、京都アニメーションが制作。本田さんが日本の劇場版アニメの声優を務めるのは初めて。
本田さんは、2月28日に公開アフレコを行い、取材に応じた。山田監督に「リズと少女の違いをはっきりとつけなくてもよい」と言われたといい、「声というよりは性格やしゃべり方、テンションの高さなどを変えたほうがいいかなと思って演じました」と語った。また、「少女が泣いてしまうシーンでは、自分も泣きながらやらせてもらいました」と振り返った。
自らも、女優とフィギュアスケーターと二つの分野で活躍をしているが「二つのことを完璧にやるのは難しいですが、どちらでも結果を残せるようにしたい。『本田望結にしかできない』と思っていただけるようにしたい」と意欲的に語っていた。
「響け!ユーフォニアム」は、武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」(宝島社)が原作のアニメ。北宇治高校の吹奏楽部を舞台に、新たに赴任した顧問の厳しい指導の下、ユーフォニアム担当の黄前久美子ら吹奏楽部員が成長する姿が描かれた。テレビアニメ第1期が2015年4~6月、第2期が16年10~12月に放送された。「リズと青い鳥」では、「響け!ユーフォニアム」から引き続き、みぞれを種崎敦美さん、希美を東山奈央さんがそれぞれ演じる。