人気アイドルグループ「AKB48」のメンバーで、ピアニストとしても活動する松井咲子さんが4月29日、丸ビル(東京都千代田区)で行われた「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2015」のオープニングコンサートでピアノを演奏した。コンサート後の会見で、同グループの41thシングルを歌う選抜メンバーを決める「第7回選抜総選挙」の1位予想を聞かれ「全然、見当がつかないです。すごく楽しみです。誰になってもAKBはよい方向になると思うので、いちメンバーとして、いち視聴者として楽しみたいと思います」と笑顔で話した。
また自身は同総選挙の辞退を表明しており、心境を「AKBに入って7年目になるのですが、今回は外から見てAKBの本質みたいなところを見てみたいなと思いました」と明かした。松井さんは通っていた音楽大学を1年生のときから、2年間休学。その理由を「仕事が忙しくて通うことが難しくなってしまった」と話し、「ピアノの仕事が増えてきたので、もう1回真剣に学んで仕事に生かしたい。また学校に行きたいと思っています」と話した。
この日のコンサートは同ビル1階の吹き抜けになったエントランス「マルキューブ」で行われた。松井さんは「丸の内祝祭オーケストラ」とともにグリーグの「ピアノ協奏曲 第2楽章」を演奏したほか、ソロで同グループの曲「会いたかった(ピアノアレンジバージョン)」を演奏した。演奏前は緊張した表情を見せていたが、曲が始まると落ち着いた様子で、演奏が終了すると安堵(あんど)の表情を見せ、来場者から拍手を浴びた。「とても緊張しました。開放的な場所で演奏することはなかなかないので、とても楽しかったです」といい、来場者たちに深々と頭を下げてあいさつした。
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2015」は、東京・大手町、丸の内、有楽町エリアで開催されるクラシック音楽の祭典。今年で11回目を迎え、東京国際フォーラムなど全9会場で無料コンサートが行われる。5月2~4日まで。また4月29日~5月1日は「丸ビル」と「丸の内オアゾ」でプレイベントが開催される。