日本レコード協会がレコード出荷実績を基に決定する「第28回日本ゴールドディスク大賞」のプレイベント「GOLD DISC FESTIVAL(GDフェス)」が2月22日、渋谷公会堂(東京都渋谷区)で初開催され、モデルで歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんら、同協会の「ゴールド認定」を受けたアーティスト5人がパフォーマンスを披露した。イベントのトリを務めたきゃりーさんは、激しいダンスとともに新曲「ゆめのはじまりんりん」を含む5曲を歌い上げ、「これからも日本の音楽を世界に発信していけたらと思っています!」とメッセージを送り、観客約2000人の大声援に笑顔で応えた。
同イベントは、次のミリオンを目指すアーティストが集い、音楽ファンへの感謝の思いを伝える日本レコード協会主催の冬の音楽フェスティバルとして、今回初めて開催された。「ゴールド認定」は、対象期間の2012年11月1日~13年12月31日内に発売された作品が、10万枚(あるいはダウンロード)以上25万枚未満となったアーティストを認定するもので、今回はきゃりーさんのほか、クリス・ハートさん、水樹奈々さん、miwaさん、May J.さんが出演した。
フェスのトップバッターを務めた水樹さんは、ファンの大声援に「緊張していましたが、温かく迎えられました」と笑顔を見せ、「皆様の愛の声をいただき、水樹は幸せです!」と語りかけ、会場を盛り上げた。昨年デビューしたばかりでゴールド認定されたハートさんは「忙しくなったけれど、たくさんの出会いがあって楽しかったです」と昨年を振り返り、May J.さんは「いつかは海外でも活躍できるようなアーティストになれればいいな」と夢を語った。「渋谷公会堂に立てたこと、本当にうれしい。すごく大切な場所」というmiwaさんは「渋谷はライブハウスがたくさんある。デビューからずっと思い描いていた、いつかたどり着きたい近くて遠い場所なんです」と感慨深げに語り、「少しずつ大きな会場で(ライブを)できるようになって、みんなが夢物語をかなえてくれたと思っています」と、ファンに感謝していた。
日本ゴールドディスク大賞は、総出荷数から返品数を差し引いたCD、ビデオなどの正味売り上げ実績と有料音楽配信の売り上げ実績を選定基準とし、その年のレコード産業に大きく貢献したアーティストと作品を表彰するもので、1987年に制定された。昨年は、CDや音楽ビデオ、有料音楽配信などの正味売上額の合計が最も多いアーティストに贈られる「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」の邦楽部門は「AKB48」が、洋楽部門はシェネルさんが受賞している。