俳優の田中圭さんが25日、優れたテレビドラマを表彰する「東京ドラマアウォード2018」の授賞式後の会見に出席した。ドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)で主演男優賞を受賞した田中さんは「助演(男優賞)を取る前に、先に主演で取るなんて夢にも思ってなかった。キャスト、スタッフがくれた賞だと思っているので堂々といただきます」と喜びを語った。
田中さんはドラマについて「オリジナルの楽しさとか、純粋にみんなが作りたいものが、今回おっさんずラブという形で届いて。グランプリを、たぶん史上最低の視聴率で取ったと思うので、数字をおそれない、やりたいものをつらぬく作品が今後増えていったらいいなと思います」と笑顔。また「俳優18年やってきて、主演でやることほとんどなかった」と明かし、「おっさんずラブ」は「(俳優生活の新たな)スタートになりました!」と語った。
「おっさんずラブ」は、女好きだがモテない33歳の主人公・春田創一(田中さん)が、ピュアすぎる乙女心を隠し持つ上司・黒澤武蔵(吉田鋼太郎さん)と、イケメンな後輩の牧凌太(林遣都さん)に迫られるラブストーリー。2016年12月に深夜の単発ドラマとして放送され、今年4月から連続ドラマとして放送された。第6話と最終第7話の放送時に、Twitterで「#おっさんずラブ」が世界のトレンド1位となったことも話題となった。
今回、田中さんが主演男優賞に選ばれたほか、吉田さんが助演男優賞を受賞し、作品賞「連続ドラマ部門」のグランプリに選ばれ、3冠となった。
「東京ドラマアウォード」は、「世界に見せたい日本のドラマ」をコンセプトに、優れたテレビドラマを表彰する賞で、今年で11回目。17年7月~18年6月に放送されたドラマが対象。「アンナチュラル」(TBS系)の石原さとみさんが主演女優賞、「陸王」(TBS系)の阿川佐和子さんが助演女優賞を受賞した。単発ドラマ部門の作品賞は、宮崎あおいさん主演で、葛飾北斎の娘・お栄の半生を描いた「眩(くらら)~北斎の娘~」(NHK)がグランプリに輝いた。