声優の山寺宏一さんが出演する、米劇場版アニメ「SING/シング」(ガース・ジェニングス監督、3月17日公開)の吹き替え版の特別映像が2月27日、公開された。山寺さんが演じる、欲張り自己チューでフランク・シナトラの物まねを得意とするマイク(ネズミ)が、ビング・クロスビーの名曲「ペニーズ・フロム・ヘブン」を歌い上げる本編映像で、“七色の声を持つ声優”と呼び声の高い山寺さんが「レコーディング前日はプレッシャーでなかなか寝付けませんでしたね」と明かしながらも、見事な歌声を披露している。
「SING/シング」は、「ミニオンズ」「ペット」などを手掛けたユニバーサル・スタジオとイルミネーション・エンターテインメントのスタッフによる最新作。動物だけが暮らす世界を舞台に、大切な劇場を立て直すために、コアラの劇場支配人・バスター・ムーンが“歌のオーディション”を開催する……というストーリー。
オリジナル版ではマシュー・マコノヒーさん、 リース・ウィザースプーンさん、スカーレット・ヨハンソンさん、トリー・ケリーさんといった豪華スターが声優を務め、歌声を披露したことで注目されている。日本語吹き替え版では、山寺さんのほか、内村光良さん、長澤まさみさん、スキマスイッチの大橋卓弥さんらが声優として参加している。
山寺さんが演じるのは、自己中心的でお金や権力が大好き、一方でシナトラのように歌うことを得意としている、白いネズミのキャラクター・マイク。オリジナル版では、米国で司会者や歌手として活躍するセス・マクファーレンさんが声優を務めた。今回の特別映像ではマイクが、自分の身長と同じくらいの大きさのマイクを、まるで女性を扱うかのように優しく包み込み、名曲「ペニーズ・フロム・ヘブン」を見事に歌い上げている。
山寺さんはマイク役を演じるにあたり、セスさんの歌声などを聞いたといい「やってやろうじゃないかと息を巻いていたんですが、セスとシナトラのいろいろな動画を見たり曲を聴いていたら、やべーぞっと思って……。レコーディング前日はプレッシャーでなかなか寝付けませんでしたね」と収録当時のことを振り返っている。