女優の芳根京子さん主演の映画「Arc アーク」(石川慶監督、6月25日公開)の本予告映像が4月29日、公開された。
米SF作家のケン・リュウさんの短編小説「円弧(アーク)」(ハヤカワ文庫刊)が原作の、人類で初めて永遠の命を得た女性の人生を描く物語。芳根さんは主人公のリナを演じる。
本作の舞台は、そう遠くない未来。放浪生活を送っていたリナ(芳根さん)は、師となるエマと出会い、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術する「ボディワークス」という仕事に就く。エマの弟・天音はこの技術を発展させ、ついに「不老不死」を完成。リナは不老不死の技術を受けた世界初の女性となり、30歳の姿のまま永遠の人生を生きていくが……というストーリー。
本予告では、人類史上初めて永遠の命を得た女性・リナの長い長い人生の一部を垣間見ることができる。自由を求めて生きていたリナは「プラスティネーション」という遺体を美しい姿のまま永久に保存する技術の第一人者であり、彼女の人生の師となるエマ(寺島しのぶさん)と出会う。リナは彼女の下で初めて「プラスティネーション」の技術に触れ、次第に才能を発揮していく。一方、エマの弟である天音(岡田将生さん)はストップエイジングによる不老不死の技術を完成させた。この世紀の発明を世間に発表する記者会見で不安を抱えるリナの手を優しく包み込む天音。やがて天音と恋に落ちたリナは彼と過ごす人生で一番幸せな瞬間で歳を重ねることを止め、永遠の若さと命を得る決心をする。しかしこのストップエイジングの技術は「持つ者」と「持たざる者」に世界を二分してしまうことを意味していた。賛否両論が巻き起こり社会は混乱に陥るが、リナは「これからは私が自分の生き方でそれを証明していきます」と力強く宣言する……。