女優の蒼井優さんが12月18日、映画「ロマンスドール」(タナダユキ監督、2020年1月24日公開)の完成披露試写会に主演の高橋一生さんと登場。蒼井さんは、2001年公開の映画「リリィ・シュシュのすべて」以来、約18年ぶりの映画共演となった高橋さんについて「心でお芝居されるということと、技術でもっていく、という(ことの)“両刀”の方。なので『あ、無敵』と思いました」と絶賛。「瞬発力でいくところはいけるし、持続力も技術の裏打ちとしてあるので、自身の状態がどうであっても理想とされているところに確実にたどり着かれる。私は一生さんのせりふを素直に聞いて素直に返すことだけをしていました」と語った。
高橋さんは、蒼井さんとの共演について「お芝居をさせていただくとき、『会話はキャッチボールだから』と演出家の方とかによく言われたりしたことがあるんですけど、蒼井さんとお芝居すると、(会話が)ジャグリングのようなんですよ」と説明。「球がテーブルの下や上を常に行きかっているような……」と明かした。
また、蒼井さんとの久々の共演に、高橋さんは「蒼井さんとはご一緒したいなとずっと思っていて。まさか夫婦という関係性でご一緒できるとは思わず」と驚きつつ、「がっつりではないけどお芝居をご一緒した作品もあり、何度かお会いしているので、すんなりと(入れた)。うれしかったです」と喜びを表現。蒼井さんは「私の中では『リリィ・シュシュのすべて』でご一緒した方は、地元の知り合いみたいな感覚で、勝手に親近感を持っているんです」と笑い、「今回も現場で『一生くん』と呼ばせていただいていたけど、途中でハッと気づいて、『すごい先輩だ』と……。でも、いまさら高橋さんと呼んでも……」と悩んだことを明かして笑わせていた。
完成披露試写会には三浦透子さん、きたろうさん、タナダ監督も出席した。
映画は、2008年に雑誌「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)で連載されたタナダ監督の小説が原作。ラブドール職人の北村哲雄(高橋さん)と、彼が一目で恋に落ち結婚した妻、園子(蒼井さん)との日々を描いたラブストーリーで、脚本もタナダ監督が担当。高橋さんと蒼井さんは約18年ぶりの共演で、初の夫婦役を演じている。
美人で気立てのいい園子に一目ぼれして結婚した哲雄が、彼女にずっと隠し続けている仕事、それはラブドール職人としてドールを作っていることだった。哲雄は仕事にのめり込み、恋焦がれて結婚したはずの園子とは次第にセックスレスになっていた。いよいよ夫婦の危機かと思った時、園子は胸の中に抱えていた秘密を打ち明け……というストーリー。