俳優の西島秀俊さんの主演映画「劇場版 MOZU」(羽住英一郎監督)の予告編が9月17日、公開された。
今回解禁となった予告編では香川照之さんの「あんたの娘の死にヤツらは関係しているんだな」、長谷川博己さんの「ヤツが復活する前に殺せ」という意味深な言葉のあとに登場する“ダルマ”から始まる。劇場版から登場の伊勢谷友介さんが闇の世界で不敵な笑みを浮かべ、松坂桃李さんが激しく銃を乱射。主演の西島さんは灼熱のフィリピンの街中で拳銃を放ち、街を駆け回る。海外の撮影だからこそ実現できた爆破やカーアクションのシーンはもちろん、血まみれの松坂さんと“MOZU”こと池松壮亮さんの壮絶な戦いも見ものだ。映像の最後には、最大の闇“ダルマ”を演じたビートたけしさんが炎の中で「地獄? ここが地獄だよ」と言い放つ圧巻のシーンが登場する。
ビートたけしさんは、テレビシリーズでは未解決のままとなっていた最大の謎「ダルマ」と呼ばれる人物を演じた。「ダルマ」は劇場版で起こる連続大規模テロ事件の黒幕でもある。不気味なやけど跡は“北野組”の特殊メークの江川悦子さんが担当し、毎回2時間以上かけて作り込み、深夜に及ぶ撮影は実際の炎の中で臨んだという。映像は19日から全国の劇場で上映される。
「MOZU」は、作家・逢坂剛さんのハードボイルド小説が原作で、2014年4月からTBS系列でシーズン1、同年6月からWOWOWでシーズン2を連続ドラマとして放送。2014年のギャラクシー賞7月度月間賞、東京ドラマアウォード2014連続ドラマ部門優秀賞を受賞し、世界でも権威あるテレビ番組のコンクールの一つ「バンフ・ワールド・メディアフェスティバル」で連続ドラマ部門に日本作品では唯一選ばれ、ノミネートされた。内容は、公安のエース・倉木尚武(西島さん)が、殺し屋・百舌(モズ)の存在の謎や公安の秘密作戦にまつわる悲劇、国家を揺るがす策略などに迫る姿が描かれた。
映画は、倉木が妻の死の真実にたどり着いてから半年後を描く。気力を失った倉木と、警察への不信感から警察をやめ探偵事務所を開いた大杉(香川さん)、ともに謎を追っていた明星(真木よう子さん)の3人が、あるテロ集団による高層ビル大規模強盗・脅迫事件に出くわす……というストーリー。 “ダルマ”とは隠蔽工作を行う特定の人物を指すのか、国民監視システムの別名なのか、極秘作戦のコードネームなのか……。ドラマでは明かされなかった日本犯罪史最大の闇“ダルマ”の真実がついに明かされる。11月7日公開。