ディズニーの人気長編アニメーションを実写化した映画「アラジン」(ガイ・リッチー監督、6月7日公開)のパレードシーンの映像が6月4日、公開された。映像では、日本語吹き替え版でランプの魔人ジーニー役を演じた山寺宏一さんが、「プリンセスアリ~」と声高らかに歌い上げる中、俳優のウィル・スミスさんが演じるジーニーがノリノリなダンスを披露している様子が収録されている。
映像は、絢爛(けんらん)豪華なパレードシーンで、スミスさん演じるジーニーが、パレードの先頭でダンス。主人公アラジンが扮(ふん)するアリ王子が、巨大な象に引かれた豪華な山車に乗って登場し、沿道に集まった人々に、ぎこちなく手を振っている。そんなアリ王子を尻目に、ジーニーは「あがめたて! ひざまずけ! 御姿一目、拝みに来い!」と王子を持ち上げ続ける。一糸乱れぬ動きを見せる楽隊や、華やかなダンサーたち、きらびやかな金銀財宝、ダチョウまで登場する映像となっている。
パレードシーンは、200人以上のエキストラと、ダンサー250人、7台ものカメラを使って5日以上をかけて撮影された。アリ王子が乗る山車には、約3万7千もの花びらを使い、制作に3週間かけたという。
スミスさんは、「あのシーンはこの映画の中でも、僕のお気に入りのシーンの一つだよ! あのパレードを撮影したとき、もう一度ショットを取り直す際には、1時間以上の再準備が必要だったんだ! あのシーンをこれほどのサイズやスケールで作り上げようとするガイ(リッチー監督)の姿勢が僕は好きだよ!」と語り、「歌とダンス、ドラマとコメディー、そしてアクションや特殊効果のすべてがある映画は少ないんだ。1本の映画全体を通してもその全てがあることは少ないのに、僕らはたった一つのシーンでやっているんだよ!」とコメントしている。
「アラジン」は、人生を変えるチャンスを待つ青年・アラジンと、新しい世界に飛び出したい王女・ジャスミンとの身分違いのロマンスと、三つの願いをかなえる魔法のランプをめぐる冒険を描いた物語。劇場版アニメが1993年に日本で公開された。実写映画では、アラジンをメナ・マスードさん、ジャスミンをナオミ・スコットさん、ランプの魔人・ジーニーをスミスさんが演じる。日本語吹き替え版は「プレミアム吹替版」と銘打たれており、アラジンの声を俳優の中村倫也さん、ジーニーの声を声優の山寺さんが担当する。