俳優の吉岡秀隆さんが9月1日、東京都内で行われたWOWOWの主演ドラマ「連続ドラマW 夜の道標-ある容疑者を巡る記録-」の完成報告会に登場した。吉岡さんは、1996年に起きた殺人事件の担当刑事・平良正太郎を演じており、平が追う容疑者の阿久津弦役の野田洋次郎さんについて、「僕はずっと野田さんのことを考えていました。どういうふうに野田さんが阿久津を演じるのだろうかと」と語った。
吉岡さんと野田さんが一緒に撮影したのは、最終盤だったといい、それまで「毎日野田さんのことを考えて、(RAD)RADWIMPSの歌も聴いて、『あっ、こっちじゃないか』とか。恋に落ちているんじゃなかというくらい。(撮影中は)会いたいようで会いたくないという気持ちがありました」と思いを明かした。
イベントでは、野田さんから寄せられたメッセージが読み上げられ、「刑事と追われる逃亡犯という役柄でしたが、(撮影で対面した時は)戦友にやっと会えたような不思議な感覚になったのを覚えています」とつづられていた。これに対し、吉岡さんは「素晴らしいコメントですよね」と感心しきりで、「こういうことを言わないといけないんだなと、ひどく反省しました」と苦笑いしていた。
イベントには、平良とバディーを組む若手刑事・大矢啓吾役の高杉真宙さん、森淳一監督も登壇した。
原作は、日本推理作家協会賞の「長編および連作短編集部門」を受賞した芦沢央さんのミステリー小説「夜の道標」(中央公論新社)。1996年に起きた殺人事件の担当刑事、平良正太郎(吉岡さん)が、容疑者の阿久津弦(野田さん)の足取り、殺人の理由を捜査しながら事件の“真実”に迫っていく本格社会派ミステリー。登場人物たちの点と点が“ある容疑者”を巡ってつながった時、思いもよらぬ“社会の闇”が浮き彫りとなっていく。
「連続ドラマW 夜の道標-ある容疑者を巡る記録-」(全5話)は、9月14日から毎週日曜午後10時、WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信される。第1話は無料放送。