俳優の及川光博さんが、特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの映画最新作「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」(3月21日公開)で、約40年前にお蔵入りになっていた“幻”の仮面ライダー「仮面ライダー3号」を演じることが1月28日、分かった。同日、東京都内で行われた映画のキャスト発表会で明らかにされた。
仮面ライダー3号は、1971~73年放送の第1シリーズに登場した1号、2号に続く新ヒーローとして、72年10月1日発行の雑誌「別冊たのしい幼稚園」(講談社)10月号に「3ごうライダーたい ブラックしょうぐんのまき」で登場。73年2月にスタートした「V3」放送前の“幻の企画”だったという。
仮面ライダー3号に変身する黒井響一郎役に決まった及川さんは「誰かと思ったらミッチーでした」とおちゃめにあいさつすると「オファーがきたときは“キターッ!”って、興奮した。子どもの頃、ライダーごっこをしていた頃の夢、俳優としてデビュー間もない頃、ヒーローもののオーディションを受けていた頃の夢、両方かなった」と喜びを語った。
今回、劇中で3号は「仮面ライダー1号、2号を倒した男」として描かれるが「台本読んで、冒頭から衝撃を受けた。『これはダメでしょう』って」と苦笑い。また愛車「トライサイクロン」もお披露目され、「昭和の人間としては車の後方にジェットがついているのは興奮するし、仮面ライダーの1号、2号のバイクのカラーリングを模した配色にも感動した」と印象を明かした。また映画の見どころは「変身シーン」だといい「変身ベルトが昭和ライダーのテイストになっているんですけど、真ん中のマークが僕のはショッカーになっている。胸が熱くなりました。略して“胸熱”です」と会場を笑わせた。
発表会には仮面ライダー1号、2号、3号がそろい踏み。また仮面ライダードライブに変身する泊進ノ介役の竹内涼真さんも登場。及川さんが映画の主題歌を担当することも発表された。