堀越耕平さんのマンガが原作のテレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」の劇場版「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(ヒーロー)~」(長崎健司監督、8月3日公開)の主題歌を俳優の菅田将暉さんが担当することが15日、明らかになった。主題歌は同作のために制作された新曲「ロングホープ・フィリア」、菅田さんの楽曲が劇場版アニメの主題歌に起用されるのは今回が初めて。
主題歌「ロングホープ・フィリア」は、テレビアニメ第2期のオープニングテーマを担当したロックバンド「amazarashi」の秋田ひろむさんが作詞・作曲を手がけた。菅田さんは、「『フィリア』はギリシャ語で親愛なる人への愛情や友愛という意味です。『大切な友に末長い希望を』という思いが込められたこの曲は、僕も歌いながら自分自身も励まされるような思いを起こさせられたり、年代関係なく、大切な仲間と一緒に頑張っていこうという強さと希望をもった曲ができたと思っています」とコメント。
続けて、「僕のヒーローアカデミア」を連載当初から読んでいたという菅田さんは「ヒロアカファンとして今回の初の劇場版主題歌を担当することは、非常に光栄ですしうれしく思っています」と話し、「主人公のデクは最初、まわりから期待をされていないただの男の子だったけど、デク自身の中にある正義や憧れがあり、そんな部分をオールマイトにかわれ個性を譲られるという物語のスタートです。人間、最初から何でもできる人はいないから、諦めず頑張り続けることで誰でもヒーローになれるというストーリーが僕は昔から好きだったので、劇場版でのさらなるデクの成長が楽しみです」と思いを語っている。
主題歌を制作した秋田さんは、「この歌は菅田君が歌うヒロアカのテーマ、ということがなければ生まれなかった歌です。僕もあまり経験のない制作だったので迷いながら作った歌だったんですが、菅田君が歌った音源を聴いて間違ってなかったなと思えました。若きヒーローという意味では菅田君とデクは、僕には重なって見えます」と明かしている。
プロデューサーの岡村和佳菜さんは、「ヒロアカは『胸アツ感』『エモさ』を非常に大切にしている作品」といい、「菅田将暉さんの声や歌唱における表現に乗っている『エモさ』が、そんな『ヒロアカ』とぴったり合うのではないかと思って起用させていただきましたが、意図したよりも何倍もビタっとハマりました!」と起用理由を語っている。
予告編では、劇場版の舞台である人工島のI・アイランドを目指す主人公の緑谷出久(デク)とオールマイトの姿が描かれているほか、オールマイトの旧友・デヴィット、その娘でデクと同じ“無個性”の少女・メリッサらが登場する。
「僕のヒーローアカデミア」は、人口の約8割が超常能力・個性を持つ世界を舞台に、主人公のデクが、最高のヒーローを目指す姿を描いている。マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中。テレビアニメ第1期が2016年4~6月、第2期が17年3~9月に放送された。第3期が読売テレビ・日本テレビ系で毎週土曜午後5時半に放送中。
劇場版は、テレビアニメ第2期の最後の期末試験編の後で、第3期の林間合宿編の間に起こった出来事が描かれる。デクたち雄英高校メンバーが、世界中の科学研究者たちの英知が集まった巨大人工移動都市のI・アイランドを訪れると、ヒーロー社会の構造を揺るがしかねない“ある計画”が発動する……というストーリー。