女優の広瀬すずさんが3月10日、東京都内で行われた主演映画「一度死んでみた」（浜崎慎治監督、3月20日公開）の「大ヒット祈願ミサ」と題したイベントに、同作で共演した俳優の吉沢亮さんらと登場した。今作の見どころを聞かれた吉沢さんが「すずちゃんのコメディー（演技）はめちゃくちゃ面白い。ライブシーンの迫力も完成度が高すぎる」と絶賛すると、広瀬さんは「初コメディーなので『あまり見られたくない……』という複雑な気持ちもあります」と照れ笑い。さらに広瀬さんは、「周りの皆さんが面白すぎて『（自分は）ちょっと違ったかな？』という思いが、公開が近づくほど増してきています。温かい目で見守ってもらえれば」と呼びかけた。

　広瀬さんは劇中で、デスメタルバンド「魂ズ」のボーカルで父親が大嫌いな“反抗期こじらせ女子”の七瀬を演じている。ライブのシーンの撮影の際には、ロックバンド「HOUND DOG（ハウンド・ドッグ）」のボーカルで、同作にも出演する大友康平さんが、控え室で聴いていたといい、広瀬さんは「『曲、めちゃくちゃいいよ。カッコいい！』って言ってくださって」とにっこり。さらに「スタッフさんからも普通に音楽番組に出られるよと言われ、売れないバンドの役なのに、だんだん気持ち良くなってきちゃいました」と楽しそうに撮影を振り返った。

　七瀬がライブで「一度死んでくれ！」と父の計（堤さん）への不満をシャウトしていたある日、計が突然死んだという知らせが入る。しかしそれは「2日間だけ死んじゃう薬」を飲んだためで、計は仮死状態になっていた。2日後に生き返るはずが、計をそのまま亡き者にしようというライバル会社の陰謀により、生き返る前に火葬されてしまいそうになる。大嫌いだった父の絶体絶命のピンチに直面した七瀬は、計の部下の松岡（吉沢さん）と共に計を生き返らせようと奔走する……というストーリー。